超音波画像の表示について
超音波写真を見るとアルファベットや数字が書いてありますが、「これ何?」ってことがありませんか。
超音波写真には胎児のいろいろな情報が書いてあります。
これから超音波写真に書かれている文字について間単に説明しますので参考になさってください。
*病院で使用されている機種によって多少異なります。
+マーク(×マーク)とは
胎児のそれぞれのサイズを測定するときのマークで測定部位の始点と終点に付きます。
AGEとは
AGEとは推定妊娠週数のことでそれぞれの測定値から算出された妊娠週数のことです。
○w○d±○w(または○w○d±○d)と表記されます。
『w』は週を『d』は日をあらわし、±○wとは誤差が○週ということです。
上の写真の05w5d±2wは妊娠5週5日で誤差が±2週ということです。
DEL(EDC)とは
DEL(EDC)とは推定分娩予定日のことでそれぞれの測定値から割り出された分娩予定日のことです。
上の写真の09/04/03は2003年9月4日ということです。
GSの測定値から割り出された分娩予定日だということでAGEと同様に誤差があります。
GSとは
GSとは胎嚢のことで胎芽を包んでいる袋のことでその大きさのことでもあります。
GSは妊娠4~5週に小さな円として確認されます。
その後、GS中に卵黄嚢、胎芽心拍が認められるようになります。
CRLとは
CRLとは頭臀長のことで、胎児の頭からお尻までの長さのことです。
CRLは、妊娠8~10週頃の値は個体差が少なく、この時期のCRL値をもとに妊娠週数や分娩予定日が修正され、確定されます。CRLは胎児の生理的屈曲の状態で計測されます。
妊娠7~8週ころ、頭部と体幹の区別が可能となります。
BPDとは
BPDとは児頭大横径のことで胎児の頭を真上から見て左右の横幅の一番長い部分の直径の長さのことです。
BPDは胎児発育の目安、妊娠週数の推定や分娩予定日の算出に用いられます。
FLとは
FLとは大腿骨長のことで胎児の大腿骨(ふとももの骨)の長さのことです。
FLは胎児成長の目安となります。
APTDとは
APTDとは腹部前後径のことで胎児の腹壁の皮膚中央から体側皮膚の中央までの距離でおなかの前後の幅、身体の厚みのことです。
APTDは、BPD、FL、TTDとともに推定体重の算出に用いられます。
TTDとは
TTDとは腹部横径のことで胎児のおなかの横の幅をさします。
APTDに直行する横経(腹部の左右の幅)で妊娠20週以降の胎児成長の目安となります。
FBW(FW)とは
FBW(FW)とはBPD・FL・APTD・TTDの測定値から算出した胎児の推定体重です。
AFIとは
AFIとは羊水量のことでAFIは子宮腔を4分割にし、それぞれの最大羊水深度を合計したものです。