妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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受精卵の移動と着床

卵管膨大部で受精した受精卵は子宮へ向かってゆっくりと卵管の中を進んでいき子宮内膜に着床します。

受精卵の移動

卵管の内側に卵管上皮細胞の線毛運動により受精卵はゆっくりと卵管膨大部から子宮へ運ばれていきます。
さらに排卵の際に放出されたプロスタグランジンという物質が卵管を刺激し、弛緩と収縮を規則的に繰り返すことで受精卵の移動を助けています。
卵管は卵を取り込んだ卵管采、卵と精子が出会い受精する卵管膨大部、受精卵が細胞分裂を繰り返しながら発育する卵管峡部、間質部からなる全長約10㎝からなります。
受精卵はこの細い卵管を4~6日かかてゆっくりと子宮へと流れるように運ばれて行くのですが受精卵は栄養となる卵黄を持っていませんし、血管もまだ形成されていません。
このような受精卵は卵管の分泌細胞から分泌されている卵管液から栄養を供給することで細胞分裂を繰り返しています。

受精卵の着床

卵管膨大部で受精した受精卵は細胞分裂を繰り返しながら子宮を目指します。
1つの精子が卵の内部に侵入し受精卵は、2細胞、4細胞、8細胞、桑実胚、胚盤胞へと成長すると子宮腔内に移動します。
子宮内腔に辿り付いた胚は着床部位まで浮遊するように転がりながら移動し、徐々に子宮内膜に接着していきます。
胚は接着を強め、徐々に子宮内膜へ潜り込んでいき母体から栄養や酸素を受け取るため胎盤を形成しておきます。
しかし、胚が着床する詳しいメカニズムはまだわかっていません。

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