妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
スポンサーリンク

胎児の生殖器系の成熟

ヒトは22組の常染色体と1組の性染色体(男性はXYの2本、女性はXXの2本)からなり、この性染色体により男女の性別が決定されます。
胚子の遺伝的性は受精時に決定されますが、生殖腺には男の子・女の子の形態的特徴は現れていません。

胎児の生殖腺の発生と分化

生殖腺は、1対の生殖堤として出現します。
原始生殖細胞は胚板葉上層に由来し、妊娠5週までに尿膜に近い卵黄嚢壁の内胚葉細胞の間に出現します。
その後、原始生殖細胞は背側に移動し、妊娠6週末~7週はじめに生殖堤の原始生殖索に到達して性腺を形成します。
発生のこの段階では、生殖腺の男女の区別はできず、未分化生殖腺と呼ばれます。

胎児の生殖腺の発生と分化

生殖腺は、1対の生殖堤として出現します。
原始生殖細胞は胚板葉上層に由来し、妊娠5週までに尿膜に近い卵黄嚢壁の内胚葉細胞の間に出現します。
その後、原始生殖細胞は背側に移動し、妊娠6週末~7週はじめに生殖堤の原始生殖索に到達して性腺を形成します。
発生のこの段階では、生殖腺の男女の区別はできず、未分化生殖腺と呼ばれます。

男の子の生殖腺の発生と分化

胚子が遺伝的に男の子である場合は、原始生殖細胞はXY性染色体をもっており、精巣決定因子であるY染色体上の性決定領域SRY(Sex-determiningregion Y:性決定遺伝子Y)の影響により原始生殖索は増殖を続け、精巣索を形成します。
妊娠4か月になると精巣索は馬蹄形となり、その後も長さを増して蛇行し精細管に分化していきます。
この時期には精巣索は原始生殖細胞と精巣の表面上皮に由来するセルトリ細胞として構成されます。
また、精巣索が分化を始めたころ間葉に由来するライディッヒ細胞が発生し、妊娠8週までにテストステロンの産生が始まり、精巣は生殖管や外生殖器の性分化に影響を与えます。
精巣索はやがて精巣管となり、精巣管が開通すると精巣網の細管と連結し輸出管に入ります。
これらの細管は精巣網の細管とウォルフ管を連結し、中腎管は男の子は精管となります。

女の子の生殖腺の発生と分化

胚子が遺伝的に女の子である場合は、XX性染色体でY染色体はもっていません。
当然、性決定領域SRY(Sex-determining region Y:性決定遺伝子Y)を有していません。
女の子の生殖腺の表面上皮は、男の子と異なり増殖を続けて妊娠9週に生殖索は二次索となって原始生殖細胞を取り囲みます。
この細胞は分化し卵細胞とよばれます。
一方、原始生殖細胞は卵祖細胞に分化し、一定数まで増殖した後、妊娠7か月ころまでには一次卵母細胞に分化します。
その後、すべての卵母細胞が第一減数分裂の途中で停止し、そのまま思春期まで長い休止期に入り、排卵の時を待ちます。
ただし、卵母細胞はその後増えることはなく、出生後から徐々にアポトーシス(細胞死)に陥り徐々に減っていきます。

スポンサーリンク