胚の発生
1個の卵子に1個の精子が侵入すると卵子を覆う透明帯が構造を変え、ほかの精子は卵子に侵入することがでず受精が成立します。
受精卵は、卵管上皮の線毛細胞の運動および卵管の収縮により卵管膨大部から子宮に向かって移動する間に細胞分裂を繰り返しています。
胚の発生と発達
受精卵は以下のように卵割を繰り返しながら徐々に発達していきます。
- 2細胞期…受精から約30時間後に受精卵が分裂して2個の細胞になります。
- 4細胞期…受精から約40時間後に受精卵が分裂して4個の細胞になります。
- 8細胞期…受精から3日目に細胞が分裂して8個の細胞になります。8つの細胞のうち5つまであれば正常に成長していくことができるといわれています。
- 16細胞期…受精から4日目に細胞が16個の細胞になります。16細胞期は桑の実に形が似ていることから桑実胚(そうじつはい)ともいわれます。
- 受精から4日目から5日目の間に卵管を通る抜け、子宮にたどり着きます。
- 胚盤胞…受精から6日目になると100個前後の細胞からなる胚盤胞となります。胚盤胞は絨毛におおわれており、胎児になる内部細胞塊と胎盤となる栄養外胚葉から構成されます。
- 外胚葉・内胚葉の形成…受精後2週間になると神経や皮膚になる外胚葉と消化管となる内胚葉が形成されます。
- 中胚葉の形成…受精後3週間になると筋肉や骨、血液などになる内胚葉が形成されます。
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