妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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妊娠9か月(妊娠32週0日~35週6日)の母体の変化

妊娠9か月は妊娠日数224日から251日です。
お腹はさらに大きく重くなるため、胃、肺、心臓、膀胱、背中や腰、股関節や足などが圧迫されることにより様々不快症状が起こってきます。
お産に向けて外陰部や膣が軟化し、子宮収縮(お腹の張り)が頻回に起こるようになりますが、痛みが強かったり出血があったりする場合は早産の可能性があり注意が必要です。

子宮の変化

子宮底はみぞおちの高さとなり、子宮底長は28~32㎝の長さで妊娠期間中で子宮底が最も高くなります。

トイレが近く頻尿に

膀胱は大きくなった赤ちゃんの頭で常に圧迫された状態となり、尿を貯めておける量が少なくなり、トイレが近くなったり、残尿感があったり排尿後すっきりしないこともあります。しかし、妊娠中に膀胱炎を経験する人も多いので、残尿感がある、排尿時に痛みがある、尿が濁っているなどの症状がある時は早めに受診しましょう。

食欲不振、食後のもたれがひどくなる

胎児が大きくなり子宮が増大し、胃を圧迫するため、食欲不振や食後のもたれ、むかつき、胸焼けなど2度目のつわり症状がみられる方もあります。

静脈瘤の悪化

子宮がさらに大きくなり骨盤やその周囲の血管を圧迫し、下肢の血管の血液の停滞や下肢の静脈還流の減少がさらに強くなり、静脈瘤の悪化がみられます。
静脈の怒張やうずくような痛み、重圧感が起こり日常生活に支障を来たすことがありますので早めに医師に相談してください。

動悸や息切れがひどくなる

循環血液量や心拍出量は妊娠28~32週にピークとなり妊娠末期まで続き、それに伴ってこの時期に動悸や息切れがひどくなります。
それに加えて大きくなった子宮は横隔膜を圧迫したり、お腹の中に走っている血管を圧迫することや妊娠に伴う貧血状態や鉄欠乏性貧血なども動悸や息切れの原因となります。
妊娠中にみられる動悸のほとんどが生理的な範囲のものですから休み休みマイペースで動くように心がけましょう。

疲れやすくなります

大きくなったお腹で思うように眠れなかったり、眠りが浅かったりして睡眠不足となり昼間体がだるかったり、倦怠感を感じたりすることもあります。
また、予定日が近づき出産に対する恐怖や子育てに対する不安など眠れなくなることもあります。主人やご家族に話して理解してもらい協力してもらいましょう。

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