妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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妊娠5か月(妊娠16週0日~19週6日)の母体の変化

妊娠5か月(妊娠16週0日~19週6日)は妊娠日数112日から139日です。
妊娠16週から妊娠中期に入り、胎盤も完成し安定期に入ります。お腹のふくらみも目立つようになってきます。妊娠18週から妊娠20週ころの間に胎動を感じるようになります。

子宮の変化

子宮は、妊娠5か月末には大人の頭ほどの大きさになり、子宮底長の長さは15㎝前後になります。
骨盤内にあった子宮も腹腔内に上昇し、お腹の上から触れることができるようになり、妊娠5か月末には恥骨とお臍の中間で子宮底を触れます。
腹部のふくらみも目立ち他の人から見ても妊娠していることがわかるようになってきます。

乳房の変化

妊娠5か月になると乳房も大きくなり、皮下脂肪もついて乳房全体がふっくらしてきます。
乳腺が発達し機能しはじめ、なかには淡黄色や白色の透明な水っぽい初乳の分泌がみられる人もいます。ただし、分娩が終わるまでは本格的な乳汁の分泌はホルモンの影響で起こりません。
少量の分泌が続くために乳汁で乳頭が汚れたり乳口が詰まったりすることがあるため子宮収縮がない場合は手入れをはじめる時期になりますが、病院によっては乳房のケアやマッサージは医師や助産師の許可が必要だったり、指導後に行うことを必須としている場合がありますので主治医や助産師に確認してください。

貧血傾向に

妊娠中期に入ると妊婦さんの血液は血漿量の増加に対し、血球成分の増加が追いつかないため、生理的な薄い血液状態となります。
ただし、胎児や胎盤の成長に鉄の需要も高まるため鉄欠乏性貧血になる妊婦さんも多く注意が必要です。
ヘモグロビン(Hb)値が11g/d未満、またはヘマトクリット(Ht)値が33%未満を妊娠性貧血と診断され事指導や治療の対象となります。

胎動の自覚

妊娠5か月になると赤ちゃんの動きを胎動として感じることができるようになります。
胎動を感じる時期には個人差がありますが、妊娠18週から妊娠20週頃にはほとんどのママが胎動を感じるようになります。
一般的には経産婦さんが初産婦さんよりも胎動の初覚時期は若干早いといわれています。パパが感じることができるのはもう少し先になります。

代謝の変化

妊娠中期に入ると急速に代謝が亢進し、糖、蛋白、脂質など各栄養素は母体に取り込まれやすくなり、蓄積量が増大します。
食欲も旺盛なり、食事やおやつを食べすぎると体重が増えます。体重が増えすぎると妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などのリスクが高くなります。

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