妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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妊娠による皮膚の変化

皮膚は体を覆い、体の形を保ち、保護するとともに触覚、痛覚などを感知する感覚器でもあります。
妊娠すると皮膚はホルモンの影響により生理的変化するだけでなく、子宮や乳房の増大をはじめとする体重の増加による機械的変化が起こります。

妊娠線

妊娠すると女性ホルモンの影響を受け皮下脂肪が増加し、お腹、乳房、臀部、太ももに著しく増えます。その結果、急激に皮膚が伸展し、真皮内の弾性繊維が断裂してします。これが妊娠線と呼ばれるもので妊娠の後半になると下腹部、乳房、太もも、臀部などにみられ、長さ数センチ、幅数ミリに及びます。
新たにできた妊娠線は新妊娠線といい、表面に光沢があり、滑らかで赤褐色を呈し、多くの人が痒みを感じます。
分娩後しばらくすると新妊娠線は退色して白色となり、しだいに萎縮して目立たなくはなりますが、消失することはありません。これを旧妊娠線といいます。

妊娠中の色素沈着

妊娠するとエストロゲンやプロゲステロンなどのホルモンの影響により、乳頭、乳輪、外陰部、脇の下などに妊娠性皮膚色素沈着がおこります。
分娩が終わるとしだいに薄くなりますが、ときには数年に渡って残る場合もあります。また、顔の色素沈着は多くは左右対称に形や大きさとも不規則な妊娠肝斑(褐色斑)として生じることがあります。

妊娠性皮膚掻痒症

妊娠中に肝臓のビリルビンや胆汁酸の排出機能が低下し、全身に痒みを感じるようになります。
痒みの程度は個人差があり激しい痒みを訴える方もいます。

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