妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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妊娠による泌尿器の変化

泌尿器系は、腎臓、尿管、膀胱、尿道で構成され、妊娠により腎は形態的にも機能的にも変化します。また、膀胱は大きくなる子宮の影響を受け膀胱炎症状(頻尿)を起こします。

妊娠に伴う腎臓の変化

腎臓は左右一対の大人の握りこぶしほどの大きさの臓器で腹部の背側に位置しています。
妊娠すると循環血液量が増加するため腎臓への血流も増え、腎臓は肥大します。腎臓は、妊娠22~24週まで最大になりますが、妊娠後期にはその程度は減弱します。
妊娠前よりも腎血漿流量は妊娠中期をピークに50~80%増加します。その結果、糖やタンパク質の尿細管での再吸収が追いつかず尿中に排出され一時的に尿糖やタンパク尿が陽性となることがあります。

妊娠に伴う尿管の変化

妊娠するとプロゲステロンの影響により尿管は拡張します。さらに大きくなった子宮による圧迫も尿管が拡張する要因です。
また、増大した子宮が右側に回転するため右側の尿管は左側より拡張しやすい。
その結果、尿管内に尿が停滞しやすい状態となり細菌が繁殖し尿路感染症を起こしやすいといえます。

妊娠に伴う膀胱の変化

妊娠すると膀胱は子宮に圧迫されて頻尿となります。

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