妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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妊娠に関わるホルモン

妊娠には、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の女性ホルモンのほかに性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)や卵胞刺激ホルモン(FSH)、黄体形成ホルモン(LH)、オキシトシン、プロラクチンなどが関わっています。

エストロゲン(卵胞ホルモン)

エストロゲンとは、女性ホルモンの一つで卵胞ホルモンとも呼ばれます。
主に卵胞や黄体から分泌され、子宮の発育や子宮内膜の増殖、乳腺の発達、女性らしい体つきを促進するホルモンです。
エストロゲンには、エストロン(E1)、エストラジオール(E2)、エストリオール(E3)が存在し、作用が最も強いのはエストラジオールです。
エストロゲンは40代半ばごろから分泌量が減少し、うつやイライラ、不眠、倦怠感といった様々な更年期障害の原因と言われています。また、閉経後の女性に骨粗鬆症が多いのはエストロゲンの減少により骨の維持活性能力が急激に失われることに起因すると考えられています。

プロゲステロン(黄体ホルモン)

プロゲステロンとは、女性ホルモンのひとつで黄体ホルモンとも呼ばれます。
排卵後、卵胞が変化した黄体から分泌され、妊娠中期以降になると胎盤からも分泌されるようになります。
体内で黄体ホルモンとして働いている物質のほとんどがプロゲステロンです。
プロゲステロン(黄体ホルモン)の主な働きは、女性の体、特に子宮を妊娠の準備をするように変化させ、子宮内膜や子宮筋の働きを調整し、受精卵が着床しやすい状態に整え、妊娠した後は、その妊娠を継続させる役割もあります。
体温上昇、血糖値の正常化、体脂肪を減少、利尿作用、他のホルモンのバランスの調整などにも関わっています。

性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)

性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)とは、視床下部で合成されるホルモンで、垂体からの黄体形成ホルモン(LH)とろ胞刺激ホルモン(FSH)の放出を促進するはたらきがあります。

卵胞刺激ホルモン(FSH)

卵胞刺激ホルモン(FSH)とは、下垂体前葉の性腺刺激ホルモン産生細胞で合成・分泌されるホルモンです。
卵胞刺激ホルモン(FSH)は未成熟の卵胞の成長を刺激し成熟させ、卵胞は成長するとインヒビンを分泌しFSH産生を遮断します。

オキシトシン

オキシトシンとは、脳下垂体後葉ホルモンの一つで、強い子宮収縮作用をもち分娩の時に子宮筋を収縮させ分娩を促し分娩時に大きな役割を果たしています。また、授乳時に乳汁を出しやすくするための分泌促進作用ホルモンとして知られています。

プロラクチン

プロラクチンとは、脳の下垂体から分泌されるホルモンで妊娠中は乳腺を発育させ、出産後は乳汁の分泌を促します。
出産後は、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が急激に低下してプロラクチンの分泌が増加します。また、赤ちゃんがおっぱいを吸う乳頭刺激によりさらにプロラクチンの分泌を促すことで乳汁がスムーズに分泌されます。

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