妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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妊娠成立診断と妊娠の確定

受精卵が着床すると妊娠が成立し、妊娠が維持し、胎児の存在を感じる徴候で妊娠が継続していることが自覚できます。

妊娠成立の診断

妊娠が成立しているか否かの診断は、以下のようないくつかの情報を関連づけて行われます。

  1. 女性自身の知覚する身体的変化に関する問診
  2. 生殖器の妊娠性変化を把握する視診・内診
  3. 妊娠の維持や胎児存在を示す徴候を把握する測定・臨床検査

妊娠の維持や胎児存在を示す徴候

妊娠すると妊娠を維持するために劇的にホルモンが変化が生じます。
そのホルモンの変化を利用して妊娠を判定する方法としては基礎体温や免疫学的妊娠反応が該当します。
胎児の存在を確認することにより妊娠を確定することができます。妊娠の確定する方法としては超音波診断法があります。

基礎体温高温相の20日以上の持続

基礎体温(BBT)を測定し判定します。
非妊時には高温相の期間は月経周期の長さに関係なく12~16日で18日以上持続することはきわめて稀です。
妊娠黄体が形成されるとプロゲステロンの作用により平常時を超えた期間まで高温相が持続し、高温相が20日以上持続した場合はほぼ妊娠と判断されます。
基礎体温を継続的に測定していた女性では排卵日の推定が行え、分娩予定日の算出や修正にも利用されます。
基礎体温は妊娠第4月中ごろから徐々に下降し、低温相の水準に変化するので妊娠初期の診断に用いられます。

妊娠判定薬:免疫学的妊娠反応の陽性化(hCGの検出)

妊娠判定薬は、女性の尿を採取し、試薬を用いて尿中のhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)を免疫学的に検出するものです。
妊娠判定薬は、簡便で短時間に安全かつ正確に判定できるように改良・発展してきました。
市販の妊娠判定薬では試薬の種類によって若干異なりますが、月経予定日の約1週間後から検出可能です。
妊娠判定薬で陽性化を確認することで妊娠の判定ができます。ただし、hCG産生腫瘍や絨毛疾患でも免疫学的妊娠反応が陽性化するため鑑別診断が必要です。

超音波診断法による胎嚢・胎児心拍動・胎児心拍音の確認

超音波診断法はその性質を利用して子宮内の胎児の存在・生命活動を画像あるいは信号音として検出するものです。

  1. 胎嚢(GS):着床している妊卵像が円環状に認められます。妊娠5週以降7週はじめまでに100%検出できます。
  2. 胎児心拍動:胎嚢(GS)の中の胎児の心蔵の動きをとらえることができます。妊娠6週以降7週末までに100%検出できます。
  3. 胎児心拍:胎児の心拍を信号音としてとらえることができます。妊娠8週以降12週はじめまでに100%検出できます。
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