妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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妊娠を自覚する身体的変化

受精卵が着床すると妊娠が成立し、妊娠の診断は超音波画像で胎児の存在を確認することで確定さます。
しかし、多くのママは自分の体の変化で妊娠に気づきます。
女性自身が妊娠を自覚する身体的変化は以下のようなものがあります。

月経停止

予定月経の開始時日になっても通常のの出血が起こらない場合、妊娠の可能性が考えられます。
これは妊娠黄体が産生するプロゲステロン(黄体ホルモン)の作用により排卵が抑制され、排卵性月経が停止するためです。
しかし、月経周期は環境の変化、精神的なストレス、ダイエット、甲状腺機能異常などの病気などによって乱れたり、月経が停止することがあります。
また、予定月経日のころに着床出血をみることがあり、出血の量や持続時間に注意する必要があります。
月経停止は妊娠の可能性を考えるのにわかりやすい変化なのですが、月経の停止だけで妊娠と確定することはできません。

膣分泌物の量や性状の変化

膣からは、濃厚、粘稠、白色乳汁様の帯下が増加します。
これはデーデル桿菌による乳酸の産生が増加するためで、膣内の酸性度が上昇することで雑菌や病原菌の子宮内への侵入を防いでいます。

吐き気、嘔吐(つわり)

妊娠によっておこる吐き気や嘔吐などの消化器系の症状をつわりといい、全妊婦の50~80%にみられます。
つわりの症状には、吐き気や嘔吐のほかに胸焼け、食欲不振、嗜好の変化などがあり、朝に起こることが多いため、英語で"morning sickness"といわれます。
つわりは、妊娠5週前後に現れることが多く、一般的に妊娠12~16週ころに自然に軽快するのですが症状の程度や時期は個人差が大きいのが特徴です。
つわりが起こる原因は、①ホルモンの不均衡、②胃の運動と分泌の減少、③情緒的因子など諸説がありますがはっきりわかっていません。

尿意頻数

トイレが近い、排尿の回数が多いという症状を頻尿といいます。一般的には、1日の排尿回数が8回以上の場合を頻尿といいますが排尿回数は個人差もあり、自身で排尿回数が多いと感じる場合には頻尿といえます。
妊娠の初期に頻尿となる原因の一つはプロゲステロン(黄体ホルモン)の増加です。プロゲステロン(黄体ホルモン)は子宮内膜を着床に備えたり、妊娠継続に重要なホルモンで、そのほかに平滑筋を緩める働きがあるため、利尿作用があります。
また、子宮増大により、膀胱が圧迫、刺激され、頻繁に尿意を感じるようになります。

外陰の変化

妊娠に伴い外陰は通常とは異なる特徴的な変化が現れます。
外陰の変化としては、大小陰唇が肥大し、潤軟になり、色素の沈着が起こる。また、皮脂腺や汗腺の分泌が増加します。

乳房の変化

月経の前に乳首の痛みや胸の張りを感じる人は多く、これはプロゲステロン(黄体ホルモン)の作用によるもので、妊娠によりプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌は増加し、乳頭が過敏になり、ちょっと触れても痛みを感じたり、乳房が火照るような感じがあったり、乳頭、乳輪にメラニン色素の沈着が起こって変色するなど乳房・乳頭に変化がみられます。

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