妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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乳房とは

乳房は胸部の大胸筋の上に左右一対ある半球の器官で、第二次性徴期に胸の脂肪組織が蓄積してお椀型に盛り上がり、女性との特徴を示します。

乳房の構造

乳房の横断面図

乳房は、乳汁を分泌する乳腺と乳汁を排出するための乳管、その周りの脂肪組織からなります。
乳房のほぼ中央には乳頭があり、乳頭には15~20本の乳腺が開いていて、出産後には乳汁が分泌されます。
乳頭の回りを薄茶色の乳輪が取り巻いて、乳輪部にはモンゴメリー腺があり、乳頭や乳輪を保護する潤滑油が分泌されます。
乳房の容積の9割は脂肪組織で、その中に乳腺組織が広がっていています。乳腺は、15~20の腺葉に分かれ、腺葉は多数の乳汁を分泌する腺房が集まった小葉に枝分かれています。乳腺で産生された乳汁は乳管を経て乳頭に達します。

母乳の分泌

妊娠中、卵巣や胎盤から分泌される卵胞ホルモン(エストロゲン)や黄体ホルモン(プロゲステロン)の働きで乳腺が発育しますが、これらのホルモンが乳汁分泌ホルモンであるプロラクチンの作用にブレーキをかけていて、妊娠中に母乳分泌が起こらないよう抑制されています。
分娩で胎盤が体外に排出されると胎盤から分泌されていたエストロゲンとプロゲステロンは急激に減少し、乳汁の分泌抑制がとれ、プロラクチンが乳腺に活発に働きかけ乳汁の生産が始まります。

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