妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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子宮内膜の周期的変化

子宮内膜は子宮腔を覆う粘膜で基底層と機能層に分けられます。
基底層はホルモンの影響を受けませんが、機能層は卵巣ホルモンの影響を受けて月経周期に伴って増殖期、分泌期、月経期の周期的変化がみられます。

増殖期

月経が開始すると子宮内膜の機能層は出血ともにとはがれ出てしまいます。その後、卵胞から卵胞ホルモン(エストロゲン)が分泌されると機能層の増殖と肥厚が促されます。すなわち増殖期は月経によって脱落した粘膜の修復過程に相当します。増殖期は排卵日まで続き、卵巣周期の卵胞期に一致します。
増殖期初期の子宮内膜は3㎜程度ですが増殖期中期になると厚さは増し、増殖期末期では内膜の厚さは10㎜を超えます。

分泌期

排卵後、卵巣は黄体期に入り、黄体ホルモン(プロゲステロン)を分泌し、子宮内膜は分泌期に入ります。
黄体からの卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)のはたらきにより子宮内膜腺は粘液をさかん分泌するようになります。くわえて、腺上皮細胞や表層上皮細胞は大量のグリコーゲンを含むようになります。
妊娠すると黄体は変性しないで妊娠黄体となって残ります。その際には、妊娠黄体の分泌する卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)は子宮内膜を高度に肥厚させ、脱落膜へと導きます。

月経期

妊娠が起こらなかった場合には、黄体の変性が起こり卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌は低下し、増殖、肥大した子宮内膜の機能層を維持できなくなります。それと同時に黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が急激に減少し、子宮内膜の血管も変化が起こり、血液の供給が止まり子宮内膜は基底層を残し血液とともに子宮外に排出されます。これが月経です。

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