妊娠中の銅摂取
銅は重要な必須微量元素のひとつで、骨、骨格筋に約50%、肝臓に約10%、その他に血液、脳などに存在しています。
銅のはたらき
亜鉛はさまざまな生体内の反応に関与しています。
- 体内にある多くの酵素の成分
- 腸からの鉄の吸収、ヘモグロビンの合成を助ける
- 血液中で銅を輸送するたんぱく質の成分となる
- メラニン色素の生成をする
- 体内の活性酸素を抑え、酸化を防止する
- 骨の形成を助ける
銅の摂取状況
2019 (令和元) 年の国民健康・栄養調査では女性の銅平均摂取量は1.04 mg/日で、食事摂取基準に定められた食事摂取基準の推奨量に足りています。
妊娠期の銅の付加量
「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では18~49歳女性の銅の推奨量は0.7mg/日となっています。
妊婦の付加量は+0.1mg/日、授乳婦の付加量は+0.6mg/日です。
妊婦の銅の過剰摂取
食事による亜鉛の過剰症が問題となることはほとんどありません。
銅の過剰摂取は活性酸素生成が促進し、酸化ストレスの原因となり肥満、高血圧、糖尿病、心不全、腎不全を悪化させる要因であると考えられています。
妊婦の銅の不足
銅は、通常の食生活での欠乏はないとされています。
銅欠乏が、貧血のほか高コレステロール血症、アテローム性動脈硬化症などを引き起こすことが明らかになってきています。
妊娠と銅
肝臓に貯蓄された鉄を利用するためには銅が必要で鉄欠乏性貧血を予防するためにも銅が含まれる食品をバランス良く摂取しましょう。
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