妊娠中の亜鉛摂取
亜鉛は健康と栄養維持に重要な必須微量元素のひとつです
食品から摂取された亜鉛は小腸で吸収されますがその吸収率は約30%と低く、動物性タンパク質摂取量が増えると亜鉛の吸収も増えるます。
鉄のはたらき
亜鉛はさまざまな生体内の反応に関与しています。
- 酵素反応の活性化
- ホルモンの合成や分泌の調節
- DNA合成
- たんぱく質合成
- 免疫反応の調節
亜鉛の摂取状況
2019 (令和元) 年の国民健康・栄養調査では女性の亜鉛平均摂取量は9.2mg/日で、食事摂取基準に定められた食事摂取基準の推奨量に足りています。
妊娠期の亜鉛の付加量
「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では18~49歳女性の亜鉛の推奨量は8mg/日となっています。
妊婦の付加量は+2mg/日、授乳婦の付加量は4mg/日です。
妊婦の亜鉛の過剰摂取
食事による亜鉛の過剰症が問題となることはほとんどありませんがサプリメントなどで継続的に過剰摂取すると鉄や銅の吸収阻害による貧血、免疫障害、神経症状、下痢などが起こります。
妊婦の亜鉛の不足
亜鉛が不足すると、味覚障害や皮膚炎、食欲不振などが起こることが知られています。
妊娠と亜鉛
亜鉛は胎児発育に必要で母体が亜鉛不足状態では、低身長、低体重などのリスクが出てきます。また、亜鉛は初乳には多くの亜鉛が含まれ、免疫力の維持にも大きな役割を果たしています。
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