妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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妊娠中のリン摂取

リンは人に必要なミネラルの一種で体内のミネラルの中でカルシウムの次に多い栄養素です。
リンは、腸で吸収されますが、腸での吸収はビタミンDによって促進され、カルシウム、マグネシウムによって抑制されます。
マグネシウムは主に小腸で吸収され、腎臓で排泄されます。腸管での吸収はビタミンDによって促進され、過剰のカルシウムやリンによって抑制され血中の濃度を一定に保たれています。

リンのはたらき

  • カルシウムと結合して骨と歯の形成
  • 体液のpH(酸やアルカリの程度)を調節
  • 神経細胞間で情報を伝える神経伝達物質の材料
  • 高エネルギーであるリン酸化合物(ATP)の材料
  • 神経や筋肉の機能を正常に保つ

リンの摂取状況

2019 (令和元) 年の国民健康・栄養調査では女性のリン平均摂取量は942mg/日で、食事摂取基準に定められた食事摂取基準の目安量を上回っています。

妊娠期のリンの付加量

「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では18~49歳女性のリンの目安量は800mg/日となっています。
妊婦・授乳婦の付加量は+0mg/日です。

妊婦のリンの過剰摂取

リンを過剰摂取すると、腎機能の低下、副甲状腺機能の亢進、カルシウムの吸収抑制などが起こることが知られています。
制酸薬、緩下薬などの医薬品やサプリメントなどを大量に摂取した場合、過剰摂取による下痢が起こる可能性があります。

妊婦のリンの不足

リンは、日常摂取する食品に多く含まれているので、通常の食生活で不足することはほとんどありません。
腎臓の機能が低下するとカルシウムがリンと結合して動脈に石灰化して溜まり、心筋梗塞や脳梗塞の危険性が高まります。
また、ビタミンDは不足することでリンの吸収が妨げられくる病などの骨疾患などを引き起こすことがあります。

妊娠とリン

加工食品などに含まれる過剰なリンは、体内に入ったカルシウムを排泄してしまいます。リンの過剰摂取には気をつけましょう。

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