妊娠中のビオチン摂取
ビオチンはビタミンBに属する水溶性ビタミンで酵母の成長促進の成分として発見されビオスとよばれました。
その後、ビタミンB7と呼ばれるようになりました。
ビオチンのはたらき
ビオチンは、糖質やタンパク質、脂質の代謝などの補酵素として関与しています。
また、皮膚や粘膜の維持、爪や髪の健康に深く関わっています。
ビオチンの摂取状況
2019 (令和元) 年の国民健康・栄養調査の調査項目には入っておらず、ビオチン摂取状況は発表されていません。
妊娠期のビオチンの付加量
「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では18~49歳女性のビオチンの推奨量は50μg/日となっています。
妊婦・授乳婦の付加量はありません。
妊婦のビオチンの過剰摂取
ビオチンを過剰に摂取しても、速やかに尿中に排泄されるので一般的には過剰症はみられません。
妊婦のビオチンの不足
通常の食生活ではビオチンが不足することはありませんが、卵白を多量に長期にわたって摂取するビオチン欠乏症になる可能性があります。
ビオチンが欠乏症としては食欲不振、吐き気、悪心、うつ症状、舌炎、蒼白、乾燥鱗片皮膚炎、筋肉痛、結膜炎、脱毛、運動失調、緊張低下、けいれん、皮膚の感染、知覚過敏などが起こることが知られています。
妊娠とビオチン
ビオチン栄養状態は妊娠経過中に低下することが指摘されていまから食事から積極的に摂取するようにしましょう。
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