妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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妊娠中のパントテン酸摂取

パントテン酸とは、水溶性ビタミンの一種でビタミンB5とも呼ばれているB群の一つで、動植物食品に広く含まれているうえ、腸内細菌の働きによって体内でも合成することができます。

パントテン酸のはたらき

パントテン酸は、炭水化物(糖質)、脂質、たんぱく質の三大栄養素の代謝とエネルギー産生に不可欠な補酵素(コエンザイムA)の構成成分でエネルギー生産、蛋白質、脂質の代謝に深く関わっています。
その他に、副腎に作用しては抗ストレス作用がある副腎皮質ホルモンの合成を促進する、善玉コレステロール(HDL)を増やす、免疫抗体の合成し免疫力をあげる、コレステロール、ホルモンなどの合成にも関係しています。

パントテン酸の摂取状況

2019 (令和元) 年の国民健康・栄養調査では女性のパントテン酸平均摂取量は5.28mg/日で、食事摂取基準に定められた食事摂取基準の目安量を充たしています。

妊娠期のパントテン酸の付加量

「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では18~49歳女性のパントテン酸の目安量は5mg/日となっています。
妊婦の目安量は5mg/日、授乳婦の目安量は6mg/日です。

妊婦のパントテン酸の過剰摂取

パントテン酸は水溶性ビタミンは、過剰に摂取された場合は尿中に排出されるため、一般に過剰症はみられません。
ただし、サプリメントなどで過剰に摂取すると顔面紅潮や皮膚がかゆくなる等の症状が出ることがあります。

妊婦のパントテン酸の不足

パントテン酸は幅広い食品に含まれていて、さらに腸内細菌の働きによって体内でもつくり出すことができます。そのため、欠乏症はほとんどありませんがアルコールやカフェインの摂取によって吸収が阻害され、ストレスによって減少します。
パントテン酸が不足すると疲労感や頭痛、食欲不振、手足の知覚異常を起こすことがあります。

妊娠とパントテン酸

パントテン酸は代謝に関わる重要な成分で細胞や組織の正常を維持、損傷修復に必要であると考えられ、また副腎皮質ホルモンの働きを促進させる効果があります。
妊娠中、授乳中の女性はパントテン酸を多く消費し、また、女性の授乳期には摂取したパントテン酸の大半は母乳に移行するため目標量を摂取する必要があります。

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