妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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妊娠中のナイアシン摂取

ナイアシンとは、水溶性ビタミンの一種でニコチン酸とニコチン酸アミドを総称でビタミンB群のひとつでビタミンB3とも呼ばれています。

ナイアシンのはたらき

ナイアシンは、体内で必須アミノ酸のトリプトファンから生合成することができます。
ナイアシンは、約500種類の酵素を活性化させる働きがあり、体内のさまざまな代謝を助けています

ナイアシンの摂取状況

2019 (令和元) 年の国民健康・栄養調査では女性のナイアシン平均摂取量は28.0 mg/日で、食事摂取基準に定められた食事摂取基準の推奨量を充たしています。

妊娠期のナイアシンの付加量

「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では18~29歳女性のナイアシンの推奨量は11mgNE/日、30~49歳女性のナイアシンの推奨量は12mgNE/日となっています。
妊婦の付加量は+0、授乳婦の付加量は+3mgNE/日です。

妊婦のナイアシンの過剰摂取

ナイアシンは水溶性ビタミンであるため過剰に摂取された分は排泄されるので体の中に蓄積することはありません。
ただし、サプリメントなどで過剰に摂取すると顔面紅潮や皮膚がかゆくなる等の症状が出ることがあります。

妊婦のナイアシンの不足

ナイアシンは体内で生合成されるので、欠乏にはなりにくいと考えられていますが、ビタミンB2、B6、鉄などが不足すると生成されにくくなってしまうので注意が必要です。
ナイアシンの軽い欠乏症状は食欲の減退や消化不良などですが、欠乏が続くとペラグラともいわれ皮膚炎、下痢、認知症を起こします。皮膚炎では、顔面、頸部や、手足などの日光に当たる部分に両側性、左右対称性に発赤、水泡、かさぶたが出来、褐色の色素沈着が起きます。

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