妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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妊娠中の葉酸摂取

葉酸とは、水様性ビタミンの一種でほうれん草の抽出物から発見された補酵素です。
葉酸は主に空腸から能動的に吸収され、肝臓に貯蔵されます。

葉酸のはたらき

葉酸は、たんぱく質や細胞をつくる時に必要なDNAなどの核酸を合成する重要な役割があります。またビタミンB12とともに、赤血球の生産を助ける造血ビタミンでもあります。

葉酸の摂取状況

2019 (令和元) 年の国民健康・栄養調査では女性の葉酸平均摂取量は283μg/日で、食事摂取基準に定められた食事摂取基準の推奨量を充たしています。

妊娠期の葉酸の付加量

「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では18~49歳女性の葉酸の推奨量は240μg/日となっています。
妊婦の付加量は+240μg/日、授乳婦の付加量は+100μg/日です。

妊婦の葉酸の過剰摂取

葉酸を大量に摂取すると、発熱・蕁麻疹・紅斑・かゆみ・呼吸障害などの葉酸過敏症を起こすことがあるほか、小腸からの亜鉛の吸収を抑制する可能性があります。

妊婦の葉酸の不足

葉酸の欠乏症としては、貧血、動脈硬化、胎児や乳児の発育障害、口内炎などがあります。
葉酸はビタミンB12とともに造血作用に関わっているため不足すると悪性貧血になる可能性もあります。また、葉酸が不足するとホモシステインが上昇するため動脈硬化のリスクが高くなります。

妊娠と葉酸

葉酸は、胎児の発育に欠くことのできない栄養素で、不足すると二分脊椎などの神経管閉鎖障害のリスクがあるため厚生労働省は、特に妊娠を計画している女性に対し、十分な量を摂取することを呼びかけ、栄養補助食品等の利用も含め、効果的に摂取するよう通知を出しており、2002年からは母子健康手帳などにもその摂取が明記されるようになりました。

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