妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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妊娠中のビタミンB1摂取

ビタミンB1 (チアミン) とは、ビタミンB群の一種の水溶性ビタミンで、糖質の代謝酵素を助ける補酵素として働き、人の体内では生合成されないため食事からの摂取を心がける必要があります。
ビタミンB1は、1910年に日本人の鈴木梅太郎博士が米ぬかから発見しました。

ビタミンB1のはたらき

ビタミンB1は、糖質(炭水化物)のエネルギー産生に重要なはたらきがあり糖質を栄養源としている脳神経系の正常なはたらきにも関係しています。
ビタミンB1は、疲労物質である乳酸の代謝を促進し乳酸が体内に蓄積を防ぐ、消化液の分泌や腸の蠕動運動を正常に機能させる、皮膚や粘膜の健康維持を助けるはたらきなどがあります。

ビタミンB1の摂取状況

2019 (令和元) 年の国民健康・栄養調査では女性のビタミンB1平均摂取量は0.87mg/日で、食事摂取基準に定められた食事摂取基準の推奨量を下回っています。

妊娠期のビタミンB1の付加量

「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では30~49歳女性のビタミンB1の推奨量は1.1mg/日となっています。
妊婦・授乳婦の付加量は+0.2mg/日となっています。

妊婦のビタミンB1の過剰摂取

ビタミンB1は、水溶性ビタミンなので過剰に摂取しても体内から排出されます。
食事やサプリメントによる、ビタミンB1の過剰摂取についての悪影響は報告されていません。

妊婦のビタミンB1の不足

ビタミンB1は糖質の代謝に関係しているため糖質を多く摂取すると不足し、疲労、肩こり、短気、うつ、浮腫、集中力低下、記憶力低下、心機能不全などを引き起こします。
さらに、ビタミンB1の欠乏症として脚気、ウェルニッケ脳症などが知られています。

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