妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
スポンサーリンク

妊娠中の脂質摂取

脂質は、水にほとんど溶けず、脂溶性溶媒に溶ける物質の総称で人の体の中で代謝される物質をいい、脂質は中性脂肪・コレステロール・脂肪酸・リン脂質の4つの総称です。

妊娠中の脂質のはたらき

食物繊維は第六の栄養素ともいわれ以下のようなはたらきがあります。

  • エネルギー源で1gあたり9kcalのエネルギーを発生します。
  • 脂質のなかのリン脂質、糖脂質、コレステロールなどは細胞壁の主要な構成成分でリン脂質と糖脂質は脳や神経、肝臓などの構成成分です。
  • コレステロールは、アンドロゲンやエストロゲンなどの性ホルモン、副腎皮質ホルモン、ビタミンD、胆汁酸などの材料となります。
  • 脂溶性ビタミンの溶媒となりそれらを供給するはたらきがあります。

脂質の栄養所要量

日本人の食事摂取基準(2020年版)によると、食事のカロリーに対する脂質のエネルギー比は20〜30%にすることが望ましく、飽和脂肪酸:一価不飽和脂肪酸:多価不飽和脂肪酸=3:4:3を目安にするのが望ましいとされています。

妊娠中の脂質代謝

妊娠中は脂質代謝は、妊娠前半では栄養物を脂質として同化蓄積するのに対して、妊娠後半では逆に脂肪分解系が中心となり、母体の脂肪蓄積は妊娠5ヶ月がピークとなりま胎児の脂質代謝は初期から肝臓、脳などで脂肪酸や中性脂肪の合成機能をもっていて、妊娠経過とともに活発化し、妊娠後半期には多量の脂質が蓄積されます。
妊娠中は脂質(コレステロールや中性脂肪)の値が非妊時よりもかなり高くなることが知られており、妊娠中の肥満は、妊娠高血圧や妊娠糖尿病などの合併症、分娩時の微弱陣痛、難産になる傾向があります。

妊娠中の脂質の付加量

食事摂取基準によると、妊娠期に必要な脂質の付加は、ありません。
妊娠中はエストロゲンやプロゲステロンなどの増加によりコレステロールが多く必要になるため数値が高くなり、妊娠中の肥満は、妊娠高血圧や妊娠糖尿病などの合併症、分娩時の微弱陣痛、難産になる傾向があります。
脂質は重要なエネルギー供給源であるとともに、細胞膜や生理活性物質の構成成分にもなります。脂質の一部を構成する脂肪酸の中には、体内で合成することができず、食事からとらなければならない必須脂肪酸もあります。一方、脂質(特に飽和脂肪酸)をとりすぎると循環器疾患の危険因子となる脂質異常症のリスクが増加する可能性があります。

スポンサーリンク