妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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血糖検査

妊婦健康診査で行われる血糖検査には、随時血糖検査、早朝空腹時血糖検査、75gOGTT(75g経口ブドウ糖負荷試験)、グリコヘモグロビン検査(HbA1c)、フルクトサミン、インスリン(IRI)反応、グリコアルブミン(GA)などがあり、血糖検査は妊娠中の妊娠糖尿病による周産期合併症などを早期発見することができます。

血糖調節とは

食物に含まれる糖質は消化・分解・吸収されてブドウ糖になり、血液により全身へ運ばれ、エネルギーとして利用されたり、肝臓、筋肉、脂肪組織などに貯蔵されたりします。これを糖代謝といい膵臓のから分泌されるインスリンにより調節されています。
インスリンは血液中のブドウ糖を筋肉や脂肪細胞に送り込む働きを持っていたり、肝臓からブドウ糖が血液に出すぎないように調整したりする重要なホルモンです。
インスリンは血糖値を押さえる役割がありインスリンが不足したり、インスリンの働きが悪くなると血糖値が高くなります。

血糖と血糖値とは

血糖とは、一般には血液中のブドウ糖のことを意味し、血糖値とは血液内の グルコース(ブドウ糖)の濃度のことです。

血糖検査法

血液中のブドウ糖(血糖)がどれくらいあるのかを調べます。食事によって血糖値は上がったり下がったりするため食事前の空腹時血糖値や一定量のブドウ糖を水にとかしたものを飲み、その後血糖値がどう変化するかを調べる75g経口ブドウ糖負荷試験と食事の時間を考えないで測定する随時血糖値があります。

随時血糖検査

食事の時間と関係なく測定した血糖値です。
正常の場合は140mg/dl を超えることはありません。診断や血糖コントロールの指標に用いられます。

早朝空腹時血糖検査

空腹時血糖値とは、検査当日の朝食を抜いた空腹の状態で採血し、血糖値を測る検査です。
血糖値がもっとも低くなるタイミングの値で、診断と治療効果の判定の両方に用いられます。

グリコヘモグロビン検査(HbA1c)

HbA1cは血液中で酸素を運ぶヘモグロビンとブドウ糖が結合した物質で過去1~2ヶ月の血糖コントロールの状態がわかります。長期間の血糖コントロール状態がわかることで糖尿病治療の貴重な情報源になります。

フルクトサミン

この検査は血液中の血清蛋白(アルブミン等)と血糖が結合したものを測定し、HbA1cと同様に過去の血糖値を推測するものです。

グリコアルブミン(GA)

グリコアルブミンとは、血液中の蛋白質に含まれるアルブミンとブドウ糖が結合したものです。アルブミンが半分になるまで約17日であることから過去2~3週間の平均血糖値が分かります。HbA1cに比べてより早く大きく反映します。
高血糖の期間が続いているとグリコアルブミンの値は高くなります。

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