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子宮がん検査

子宮頸がんは、若い女性に増えており20歳代の子宮頸がんの発生率は、この20年間で2~4倍に急増し、問題になっています。
子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が関与しており初期にはほとんど症状がありません。そのため早期発見するには子宮がん検診を受けることが必要です。

子宮がん検査とは

子宮がん検診には子宮頸部細胞診と子宮体部細胞診の2種類があり、このうち最も一般的に行われているのは子宮頸部細胞診です。

子宮頚部細胞診

細胞診とは、子宮頸部および子宮頚管内を綿棒やブラシでこすることで細胞を採取し、ガラス板に塗り、染色した後顕微鏡で見ることによって異型細胞や癌細胞を見つける検査です。ほとんど痛みもなく30秒から1分で終わります。
検診の結果は、ベセスダシステムという国際基準で判定され、次におこなう検査が決定されます。ただし、細胞診だけでは、がんと診断することはできません。細胞診において、がん細胞と紛らわしい細胞が出ることがあり、その場合は次の検査を行います。

ハイリスクHPV検査

細胞診と同じ検体を用いてHPV感染の有無を調べる検査です。HPVの遺伝子型は120種類以上が特定されていますが、その中でも発がん性が高い十数種類のハイリスクHPVの検査が可能なグループ検査、簡易型判定が可能な検査、HPVの遺伝子型判定があり、HPV感染の有無と細胞診の判定によって、その後におこなう検査方法や推奨される再検期間が異なります。

子宮頚がんの精密検査

子宮頸がん検診(一次検診)の細胞診で異常な細胞が見つかった場合、細胞の様子をさらに詳しく調べるために精密検査(二次検診)が必要となります。精密検査では、コルポ診と組織診が行われます。

コルポスコピー(コルポ診)

コルポスコピー(コルポ診)とは、3%酢酸を塗布した後、コルポスコープ(腟拡大鏡)という器具を用いて子宮頸部のがんの好発部位を約10倍に拡大して観察するもので前がん病変やがんの発生部位を同定できます。

円錐切除・病理診断

コルポ診で異常があれば、その部位の組織をごく少量採取し(生検)、病理医はその組織を前がん病変か浸潤がんであるかの診断をします。 円錐切除した標本は12等分し、病理医が病変部を顕微鏡で詳細に観察し、最終病理組織診断を行います。

画像診断

子宮頸がんの診断が確定した場合、胸部X線、CT、MRI、腎盂尿管造影、膀胱鏡などの画像検査により腫瘍の広がりを評価したうえで適切な治療法が決定されます。最近では、FDG-PET検査が普及し、子宮頸がんではCTで確定診断が困難なリンパ節腫大の転移の有無に関する診断に用いられています。

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