妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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クラミジア検査

わが国で最も頻度の高い性感染症(STD)が性器クラミジア感染症です。
感染しても多くが無症状や症状が軽いため感染に気づかないことが多く、近年、若年層の感染者の増加が問題となっています。

女性とクラミジア

女性のクラミジア感染症は、無症状で経過するため膣内から子宮頚管、子宮内膜とひろがり、子宮頸管炎、子宮内膜炎を発症し、さらに感染が進行し卵管炎、卵管周囲炎、骨盤内腹膜炎を発症します。その結果、卵管障害、腹腔内癒着を起こし、卵管妊娠、卵管性不妊の原因になります。感染が肝臓周囲まで波及すると、肝周囲炎を起こし激しい上腹部痛を訴えます。

妊娠とクラミジア

妊婦のクラミジア感染症はおよそ5%とされており、絨毛羊膜炎(CAM)を誘発し、流産・早産の原因になります。また、分娩時に子宮頚管にクラミジア感染があると、新生児に産道感染が生じ新生児結膜炎、新生児肺炎を発症します。

妊婦健診でのクラミジア検査の目的

妊婦健診でクラミジア検査を行うことにより、早期に治療が開始でき流早産の防止や新生児が結膜炎や肺炎を起こすことを予防することができます。

妊婦健診でのクラミジア検査

女性では子宮頚管から分泌物を採取し核酸増幅法にてクラミジアを検出し診断します。
正確な診断には抗原と抗体の両方の検査を組み合わせることが必要です。

クラミジア抗体検査

抗体検査は性器クラミジアのスクリーニングとして使用される場合がありますが、感染初期には出現しないことが多く、治療しても残存することから、感染診断にはSDA法などの高感度な抗原系検査を行います。

クラミジア抗体検査

内診して子宮頚管の粘液を採取して検査します。これが陽性の場合は現在クラミジアに感染している事を示します。抗原検査法として蛍光抗体法、免疫学的検査法、遺伝子診断法の3通りがあります。

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