妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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血色素量・血液一般検査

一般検査は、日常診療における基本的な検査の一つで妊婦健康診査において行われ、検査項目として血色素量(ヘモグロビン・Hb)が含まれています。

血色素量(ヘモグロビン・Hb)とは

赤血球中のヘモグロビンは、酸素を体内の組織に運び、かわりに二酸化炭素を受け取って肺まで運んできて放出し、再び酸素と結びついて各組織に運ぶという重要なはたらきを担っています。
必要量のヘモグロビンが作られないと酸素の運搬が十分に行われないため、貧血状態になります。足りない酸素を補うために血液の循環が速くなって動悸を引き起こしたり、呼吸運動が盛んになって息切れしたりします。
赤血球数が正常であっても、その中にヘモグロビンが十分含まれていない場合には、酸素運搬能力が低下し、貧血になってしまいます。逆に多すぎると多血症になります。

妊娠中の血色素量(ヘモグロビン)の変化

血色素量(ヘモグロビン)は妊娠中期より低下の傾向がみとめられ、ほぼその値が維持されます。

血色素量(ヘモグロビン)の基準値(万/μl)

  • 非妊時:12~16g/dl
  • 妊娠19週まで:7950±1700個/μl
  • 妊娠後期(妊娠28~妊娠41週):10.5~13g/dl

血色素量(ヘモグロビン)の異常値

  • 高値:脱水、多血症など。
  • 低値:鉄欠乏性貧血、再生不良性貧血、溶血性貧血、慢性出血性貧血、白血病、妊娠など。
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