妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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白血球・血液一般検査

一般検査は、日常診療における基本的な検査の一つで妊婦健康診査において行われ、検査項目として白血球(WBC)が含まれています。

白血球(WBC)とは

白血球(WBC)は、体内に細菌やウイルス、異物などが侵入したとき、その異物を自らの中に取り込んで破壊したり(食作用)したり、免疫抗体を作って細菌やウイルス、がん細胞を殺したりする(免疫反応)はたらきをしています。したがって、細菌感染症などの病気に罹っているときは、血液中の白血球数が増えます。一方、骨髄の造血機能の低下などがあると白血球数は減少します。

妊娠中の白血球数の変化

白血球数は妊娠時に徐々に増加し、非妊時の平均7000個/μlから妊娠後期には平均10500個/μlとなります。さらに分娩時には急増し、20000~30000個/μlあるいはそれ以上となる場合もあります。

白血球数の基準値(万/μl)

  • 非妊時女性:4300~10800個/μl
  • 妊娠19週まで:7950±1700個/μl
  • 妊娠後期:5000~15000個/μl

白血球数の異常値

  • 高値:細菌感染による炎症(扁桃炎、肺炎、胆嚢炎、腎盂炎、虫垂炎)、急性感染症、心筋梗塞、出血、慢性白血病、ステロイド投与時など。
  • 低値:再生不良性貧血、悪性貧血、肝硬変、薬剤障害、急性白血病、全身性エリテマトーデスなど。

白血球数は、激しい運動、ストレス、精神動揺、食後、入浴後、喫煙などにより一時的に増加する場合があります。

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