妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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妊婦健診の超音波検査

超音波とは人に聞こえない高い周波数の音のことで一定方向に進み、物に当たるとはねかえって来る性質をもっていています。
この超音波をプローブという器械から放出し、胎児に当たってはねかえってきたものを画像処理して診断に活用します。
画像の中で白く映し出されている部分は骨などに当たって反射してきたもので、黒く映し出された部分は液体や空気などが溜まっている空洞で何もないところです。
身体の臓器などはややグレーぽく映し出されます。
医療として使用されている超音波はレントゲンなどとは異なり、生体への影響がありませんから産科でも利用されるようになりました。

超音波検査の種類

プローブをあてる部位によって、経膣法(超音波経膣走査法)と経腹法(超音波経腹走査法)に分けることができます。

経膣法

経腹法(超音波経腹走査法)とは経膣プローブを膣から挿入し行う検査方法です。
主に、妊娠初期で子宮が比較的骨盤内におさまっている時期に胎芽、胎児などのの観察に用いられます。

経腹法(超音波経腹走査法)

経腹法(超音波経腹走査法)とは、経腹プローブを腹壁にあて行う検査方法です。
妊娠中期以降の、胎児およびその付属物など広範囲の観察に用いられます。

超音波ドップラー法

超音波ドップラー法とは、超音波を用いて血流の状態を視覚的に描出する超音波検査法の一つです。

3次元超音波

超音波断層法ではわかりにくい胎児の立体構造が3次元超音波を用いることで認識しやすくなります。とくに、胎児の顔や耳、四肢、骨格などの形態異常の診断に有用です。

妊娠各期における超音波検査の内容

妊娠における超音波検査は、妊娠の確定や週数の算出、胎児のスクリーニングなどその内容は多岐にわたっています。

妊娠初期の超音波検査の目的

  • 胎嚢や胎芽の確認により正常妊娠の診断。
  • 胎嚢や胎芽、胎児などのサイズの測定を行い、妊娠週数や分娩予定日を算出。
  • 単胎か多胎かの診断。
  • 単胎か多胎かの診断。
  • 胎児心拍の確認。
  • 子宮や卵巣の診察。

妊娠中期の超音波検査の目的

  • 胎児の発育状態と推定体重の算出。
  • 胎児の異常や奇形の診断。
  • 胎児の性別。
  • 胎盤の位置。
  • へその緒の状態。
  • 羊水の量。
  • 子宮や子宮頚管長など。

妊娠後期の超音波検査の目的

  • 胎児の発育状態と推定体重の算出。
  • 胎児の異常や奇形の診断。
  • 胎児の位置や体の向き。
  • 胎児の活動の様子。
  • 胎盤の位置と状態。
  • へその緒の様子と血流の状態。
  • 羊水の量。
  • 子宮や子宮頚管長など

超音波検査を受けるときのアドバイス

超音波検査はその検査法によって膀胱に尿が溜まっていた方が良い場合と排尿を行い膀胱をからにしておいた方が良い場合があります。
妊娠初期、経腹プローブ法では膀胱に尿が溜まっている方がよりはっきり見えることがあります。これは膀胱内の尿が超音波の透過性を高めることと、尿が溜まっていないと腸が邪魔して見づらいこともあります。
逆に、経膣プローブ法では膀胱内に尿が溜まっていると子宮が圧迫されて見づらいことがあります。
受診時にトイレへ行く場合は受付で確認しましょう。

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