妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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乳がん

乳がんとは、乳管や小葉上皮から発生する悪性腫瘍で乳管起源のものを乳管がん、小葉上皮起源のものを小葉がんといいます。
乳がんの罹患率は上昇しており、40歳以上の女性に対してマンモグラフィ検診を原則として行うよう提言されていますが、日本の乳がん検診の受診率は低いという現状です。

乳がんのリスク因子

乳がんの一般的なリスク因子としては、ホルモン関連、遺伝的素因関連が考えられています。
ホルモン関連としては、乳がんの発生にはエストロゲンが重要なはたらきをしていることがわかっており、初経年齢が早い(11歳以下)、初産年齢が遅い(30歳以上)、出産歴がない、授乳経験がない、閉経が遅い(55歳以上)などに該当する方は注意が必要です。
また、遺伝的素因関連としては、第一等親の乳がん家族歴は確立したリスク要因とされており、家族(祖母、母、姉妹)内で乳がんにかかった人がいる場合には注意が必要です。

乳がんの分類

乳がんは、組織型、乳がんの病期(ステージ)、乳がんのサブタイプによって分類されます。
乳がんは組織型分類には、非浸潤がん、浸潤がん、パジェット病に分類することができます。
乳癌の進行度は、しこりの大きさ、リンパ節転移の状況、他の臓器への転移の有無によって決まり、0期から4期に分けられ、病期によって治療方針が異なります。

乳がんの検査と診断

乳がんは受診すると問診がおこなわれたあと、乳頭、乳輪の皮膚の状態などの視診と乳房全体、腋窩(わきの下)リンパ節の触診がおこなわれます。
次にマンモグラフィや超音波検査が行われ、異常が疑われると乳房内の病巣の広がりの程度やリンパ節に転移があるかどうかを診断するために乳房のCT・MR検査が行われます。
問診、視診、触診、マンモグラフィ、超音波検査などでしこりがあることが確認ができた場合には、しこりに針を刺して細胞を採取し、顕微鏡でそのしこりが良性か悪性かを調べる細胞診・組織診がおこなわれます。

乳がんの治療

乳がんの治療法には、手術(外科療法)、放射線療法、薬物療法などの基本的な治療の他に、内分泌療法(ホルモン療法)、抗体療法(分子標的療法)などがあります。
治療法は、乳がんの病期、非浸潤がんか浸潤がんか、がんの大きさ、リンパ節転移の有無、サブタイプなどの他に、閉経前か閉経後か、全身の状態、年齢、現病歴の有無、本人の希望などにより個々に最も適した治療内容が選択されます。

乳がんを早期発見するために

  • 乳房を触る自己検診を習慣化しましょう。
  • 乳がんの定期検診をしっかり受けましょう。
  • 乳房や乳頭になにか気になる症状があれば早めに受診しましょう。
  • 乳がん検診などで精密検査の必要ありとなった場合は、怖がらすに早めに検査を受けましょう。
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