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更年期障害の三大漢方薬

更年期障害によく用いられる当帰芍薬散、加味逍遙散、桂枝茯苓丸は、産婦人科の三大漢方薬といわれ、更年期障害の「三大処方」とも呼ばれています。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

当帰芍薬散には、当帰(とうき)、川芎(せんきゅう)、芍薬(しゃくやく)、蒼朮(そうじゅつ)、沢瀉(たくしゃ)、茯苓(ぶくりょう)の6種類の生薬が配合されています。
当帰芍薬散は、血行を良くして体を温め、貧血状態を改善し、痛みを和らげ、ホルモンバランスを整える効果が期待できます。また、体内の水分代謝を活性化し不要な水分の排出を促し浮腫みをとるなどの効果があるとされています。
当帰芍薬散の副作用には、胃の不快感、食欲不振、吐き気、下痢、発疹、発赤、かゆみ、肝機能の異常などがあります。

加味逍遙散(かみしょうようさん)

加味逍遙散は、当帰(とうき)、芍薬(しゃくやく)、白朮(びゃくじゅつ)、茯苓(ぶくりょう)、柴胡(さいこ)、甘草(かんぞう)、牡丹皮(ぼたんぴ)、山梔子(さんしし)、生姜(しょうきょう)、薄荷(はっか)の10種類が配合されています。
加味逍遙散は、血液循環を良くする効果があり肩こり、冷え性の改善や女性の生理不順、生理痛などにも効能を発揮します。また上半身のほてりをとったり、ホルモンバランスを整える作用もあることから更年期障害やイライラ、その他原因が不明な不定愁訴などにも改善効果があるとされています。
加味逍遙散の主な副作用として、発疹、発赤、かゆみ、食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、腹痛、下痢などがあります。

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

桂枝茯苓丸は、桂皮(けいひ)、茯苓(ぶくりょう)、牡丹皮(ぼたんぴ)、桃仁(とうにん)、芍薬(しゃくやく)の5種類が配合されています。
漢桂枝茯苓丸は、血の循環が悪い状態(瘀血: おけつ)に基づく諸症状を改善する目的で処方され、月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、血の道症、肩こり、めまいなどの改善効果があるとされています。
桂枝茯苓丸の副作用は、胃の不快感、食欲不振、吐き気、吐く、下痢、発疹、発赤、かゆみ、肝機能値の異常などがあります。

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