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漢方治療の考え方

漢方では、体のどの部分が現れた異常も、全身のはたらきのゆがみから起こると考え、治療はそのゆがみを正す薬を用いることで全身のバランスを整え、自然治癒力を回復させることを目的としています。

漢方治療の原則は「補瀉(ほしゃ)」

漢方での治療で目指すものが心身のはたらきのバランスを整えることにあり、そのために不足していれば補い、あり余っていれば取り去るという「補瀉(ほしゃ)」が治療の原則です。
たとえば、「気・血・水」の「血」が不足しいれば「血」の産生を促す漢方薬を用い、流れが滞って余剰となりたまっているものがあればそれを取り除くような漢方薬を用います。

漢方治療の基本は一種類の漢方薬で

一般的に風邪で病院を受診すると、原因が「細菌」の場合は抗生物質、抗菌剤にくわえ解熱剤や胃腸薬などが処方されます。また、同じ風邪でも「ウイルス」の場合は抗生物質などの特効薬がありませんから対症療法として、咳があれば咳止め、熱があれば解熱剤、鼻水があれば鼻水止め、吐き気があれば吐き気止め、下痢があれば下痢止め、痰が多ければ去痰剤などが処方されます。
漢方による治療では、いろいろな症状があっても一種類の漢方薬で治療するのが基本です。漢方治療を受けると主症状にくわえ、他の症状が改善することがよくあります。

漢方治療は症状が変われば漢方薬もかわる

漢方では、症状が変化すれば「証」が変わり、治療に用いられる漢方薬も変わります。
西洋医学は原因を調べ、その原因に対して治療を行うのに対して、漢方治療は、どの漢方薬が効くか見極めることにあるといえます。

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