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漢方療法とは

更年期症状のなかには漢方療法が効くものも少なくありませんが、一般的には程度の軽いものた対象となり多くの病院で使用されています。
ホルモン剤のような劇的な効果は期待できませんが、副作用が比較的少ないため更年期障害の治療の中核の一角を占めており、とくに冷えや抑うつ、不安などの精神症状を伴う更年期障害に漢方薬が有効であることが示唆されています。
主に用いられている薬剤としては、三大漢方薬とよばれる、当帰芍薬散、加味逍遙散、桂枝茯苓丸があります。近年では温経湯の冷えや抑うつおよび不安などについての有用性が報告されています。

漢方療法の定義

漢方療法あるいは漢方医療とは、中国で発症、形成された伝統医学である中医学と、日本、韓国、ベトナムを含む東南アジアなど周辺諸国に伝えられ、それぞれの国で発達、変化した伝統医学のすべてをさす言葉です。
日本へは朝鮮半島経由で5世紀頃に伝えられたと考えられ、その後中国から直接導入されるようになり17~19世紀に大きく発展し、日本独自の体系ができたと考えられています。
現在では148種類の漢方エキス製剤(うち軟膏が1種類)が健康保険の適応となっており保険適応があることからも処方しやすい状況になっています。
漢方療法は急性期よりは慢性期、器質的疾患よりは機能的疾患に効果が高いと考えられており、さまざまな疾患、病態が良い適応としてあげられています。
日本における医療の現場では、まず西洋医学的に対応し、効果が不十分な場合に漢方療法が施行される場合が多いというのが現状です。

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