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ホルモン充填療法(HRT)とは

ホルモン充填療法(HRT)とは、女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンを補う治療法です。
更年期障害の主な原因の1つは閉経に伴うエストロゲンの消退であるため、ホルモン補充療法(HRT)は更年期障害に有効であると考えられ、禁忌などがなければ、まず試みられる治療法です。とくにホットフラッシュなど血管運動神経症状に対して効果がみられます。
結合型エストロゲン(CEE)単独またはCEE+メドロキシプロゲステロン酢酸エステル(MPA)併用によるHRTによるホットフラッシュが3か月目までに頻度にして平気75%の減少、強さでも著明な改善をみることがメタアナシスによって示されています。
また、中高度以上の更年期障害へのCEE投与はホットフラッシュ以外にも不眠、膣乾燥感、記憶力低下、頻尿、精神的症状に対して有意な改善効果があるとされておr、食品医薬品局(FDA)から発表されたHRTの適応においても、中道度から高度の血管運動神経症状(ホットフラッシュ、寝汗など)と膣症状(膣乾燥感、搔痒感など)があげられており、これらについてはとくにHRTが考慮されてよいと考えられています。
WHI報告後はHRT開始のタイミング、投与経路、投与量、併用する黄体ホルモン製剤についての研究もおこなわれています。
例えば、17β-estradiol経皮吸収投与が、経口投与と比較して静脈血栓塞栓症や脳梗塞の発症リスクを有意に減少させることが報告されています。

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