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便検査

便検査は、潜血反応、寄生虫ならびに寄生虫卵の有無の確認、病原性微生物の同定などです。

便潜血反応検査

便潜血反応とは、採取した便に試薬を混ぜ、その変化で血液の混入判定を行なう検査です。
消化管になんらかの疾患があって出血していても、少量であれば肉眼では識別することが難しく検査を受ける必要があります。

便潜血反応検査の種類

便潜血反応検査には、以下の2種類があります。

  • 化学的便潜血反応検査:試験紙をつけて変色具合で判定する検査です。
  • 免疫学的便潜血反応検査:ヘモグロビンに対する抗体を使用して潜血の有無を調べる検査方法です。

大腸がんスクリーニング検査方法

大腸がんのスクリーニング検査には、免疫学的便潜血検査2日法が一般的に用いられています。
一般的には、キットを使用し、便の表面をスティック状の採便棒を使って、便の表面をなで検体を採取します。
ただし、便の一部を採取して検査をおこなうため、採取した箇所に血液成分がない場合には陽性であっても陰性となる場合があります。

寄生虫・虫卵・原虫~糞便検査

体内に寄生し、卵やときには幼虫が、便に混じって排泄されます。便を顕微鏡で観察して、卵や虫体を検出して調べる検査です。
検査法としては、直接塗抹法、浮游集卵方、遠沈集卵法、雌虫孵化培養法、セロハンテープ法などがあります。

便検査で感染が証明される寄生虫

基本的に消化管およびその付属器(肺や胆管など)に寄生するもので、赤痢アメーバ、ランブル鞭毛虫(ジアルジア)、クリプトスポリジウム、イソスポラ、横川吸虫、広節(日本海)裂頭条虫、糞線虫、鞭虫、回虫などです。肺吸虫や住血吸虫も便中に虫卵を検出できることがあります。

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