エストラジオール(E2)・ホルモン検査
エストラジオール(E2) は、卵巣機能の低下により、45歳を過ぎた頃から血中E2濃度は徐々に低下します。
更年期障害はエストロゲンの分泌量が減少してしまうことにより、実際の血液検査では血中のエストロゲンの一種であるエストラジオール(E2)濃度を測定します。
エストラジオール(E2)とは
女性ホルモンであるエストロゲンには、エストロン(E1)、エストラジオール(E2)、エストリオール(E3)の3種類があります。
エストラジオール(E2)はエストロゲンの中で最も活性が強く、卵巣の顆粒膜細胞で産生され閉経前の主要エストロゲンで、ホルモン検査で通常測定される血中エストロゲンの主成分です。
エストラジオール(E2)検査の意義
エストラジオール(E2)は、エストロゲンを代表する成分で女性ホルモン検査では、血中のエストラジオール値を測るのが一般的です。
エストラジオール(E2)値を測定することによって、卵巣機能の状態や更年期・閉経の可能性などを判断することができます。
エストラジオール(E2)の検査の目的
- 無月経・無排卵症:卵巣機能を直接反映する指標
- 卵巣の反応性評
- 排卵誘発剤を投与:卵胞発育を評価
- 閉経から更年期以後:残存する卵巣機能を推定
- ホルモン補充療法:吸収と効果を直接評価
エストラジオール(E2)の成人の基準値(ECLIA、単位:pg/ml)
- 卵胞期前期:25~85
- 卵胞期後期:25~350
- 排卵期:50~550
- 黄体期:45~300
- 閉経後:21以下
エストラジオール(E2)更年期障害の診基準
すでに閉経している場合には、血液中のエストラジオールが10pg/mlで、なおかつ血液中の卵胞刺激ホルモンの値が40mlU/mlよりも高ければ、更年期障害だと診断されます。
まだ閉経していない場合には、血液中のエストラジオールが50pg/mlよりも低く、卵胞刺激ホルモンの値が20mlU/mlよりも高い場合には卵巣機能が低下していて閉経が近いと診断できます。女性ホルモンの測定値は、時期により変動するので数回測定して判定する。
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