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エストロン(E1)・ホルモン検査

閉経前の女性ではE2が主たるエストロゲンですが閉経後はエストロン(E1)が主なエストロゲンとなります。
エストロンは主にアンドロゲン側鎖の芳香化によって産生されます。芳香化は、脂肪組織、筋肉などの組織でおこり、閉経後のエストロゲン濃度は閉経前女性にみられる範囲とほぼ同等です。

エストロン(E1)とは

女性ホルモンであるエストロゲンには、エストロン(E1)、エストラジオール(E2)、エストリオール(E3)の3種類があります。
卵巣からのエストロン(E1)、エストラディオール(E2)の分泌は20~30歳代でピークを示し、以後緩やかに漸減し、閉経の時期に一致し、急激に減少する。
E1とE2の変化を比較してみるとE1の低下はE2ほど急激ではありません。

エストロン(E1)検査の意義

エストロン(E1)は、エストラジオールに比べ子宮内膜、子宮筋などに対する生物学的活性は弱く、その臨床的意義も明らかになっていません。エストロンは閉経期以後でエストラジオールより高値を示すことなどから個体保存の役割の一部を果たしている可能性が示唆されています。
また肥満,、やせ,加齢、妊娠、子宮内膜癌、多嚢胞卵巣症候群(PCO)などにおいて関連性も示唆されています。

血中エストロン(E1)の基準値(単位:pg/ml/)

  • 卵胞期:10~60
  • 排卵期:5~100
  • 黄体期:25~800
  • 更年期:20~80

エストロン(E1)が高値を示す場合

エストロゲン産生腫瘍、 多のう胞性卵巣症候群(PCOS)、肥満、多のう胞性卵巣症候群(PCOS)、エストロゲン産生腫瘍など。

エストロン(E1)が低値を示す場合

やせなど。

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