子宮頚がん検診のながれ
子宮頚がん検診の検査項目は、問診、視診、子宮頸部の細胞診、内診、超音波検査、必要に応じてコルポスコピー検査などが行われます。
子宮頚がん検診のながれは、医療機関により違いがありますが、下記のような流れで行います。
予約が必要な医療機関もあります。
受付・問診票の記入
医療機関の多くは受付後に問診票が渡され、記入します。
問診の内容は、
- 視診:宮頚部の状態、びらんや出血の有無、おりものなどの有無など。
- 細胞診:子宮頚部の細胞診など。
- 内診:子宮の大きさ、かたさ、位置のほか、卵巣や卵管、膣の異常など。
- 超音波検査:宮筋腫の有無、卵巣嚢腫など子宮や卵巣の状態など。
子宮頚部細胞診の判定法
国際分類である「ベセスダシステム」に基づいた分類が推奨されています。
扁平上皮系
略語 | 従来のクラス分類 | 内容 | 指針 |
NILM | クラスI クラスII |
異常なし 炎症あり |
もし結果がNILMだったら異常なし 定期検診だけで大丈夫 |
ASC-US | クラスII クラIIIa |
軽度病変の疑い | HPV検査または細胞診検査(再検) |
ASC-H | クラIIIa クラIIIb |
高度病変の疑い | 精密検査:コルポスコープ、生検 |
LSIL | クラIIIa | HPV感染 軽度異形成 |
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HSIL | クラIIIa クラIIIb クラスIV |
中等度異形成 高度異形成 上皮内がん |
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SCC | クラスV | 扁平上皮がん |
腺細胞系
略語 | 従来のクラス 分類 |
内容 | 指針 |
AGC | クラスIII | 腺異型または腺がんの疑い | 精密検査:コルポスコープ 生検 頸管および内膜細胞診または組織診 |
AIS | クラスIV | 上皮内腺がん | |
Adenocarcinoma | クラスV | 腺がん | |
other malig. | クラスV | その他の悪性腫瘍 | 精密検査:病変検索 |
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