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更年期障害の診断の難しさ

更年期障害の定義として「器質的変化に起因しない症状」とあるように、更年期障害の診断に際しては器質的疾患が除外されなければなりません。
一般的に、更年期障害の特徴的な症状と発症年齢から診断されることが多いのですが、更年期は身体の老化が徐々に始まる時期でもあり、生活習慣病や癌などにも注意が必要です。
病気のサインととなる各症状は、更年期障害の症状と似ている場合があります。
例えば、甲状腺機能低下症がある場合、症状として何もやる気がおきず無気力となったり、倦怠感が強かったり、身体の冷えを感じたりします。
これらの症状は更年期障害においてもよく見られる症状なのですが、原因は甲状腺ホルモンの分泌不足による症状であって女性ホルモンの減少にともなう更年期障害の症状ではありません。
その他にも、うつ病や悪性疾患などの症状の中には更年期障害の症状とよく似たものがみられる場合があります。
さらに、更年期は老いへの不安、子どもの自立、親の介護など生活ストレスが生じる時期でもあり心的ストレスが心身にさまざまな症状を引き起こす場合もあります。
更年期が、閉経前後に起こる不定愁訴の総称であり、更年期は月経のある全ての女性が必ず通過する期間であるため、女性自身が身体の不調を単なる更年期障害だと思い込んでしまう場合もあります。
更年期の女性が様々な不定愁訴を訴え受診した場合は、問診、内診を中心にいくつかの検査を組み合わせながら、更年期障害かどうかを総合的に診断されます。

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