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更年期のドライアイ

ドライアイは、なんらかの原因で涙の量が減少し、眼球表面が乾燥するためにさまざま障害がおこることをいいます。
ドライアイの原因は、はっきりした原因はわかていませんが、加齢に加え、最近ではパソコンの使用、エアコンによる室内の乾燥などにより増加傾向にあるといわれています。

ドライアイが女性に多い原因

女性にドライアイがなぜ多いかはまだはっきりとわかっていませんが、眼瞼にあるマイボーム腺(瞼板腺)との関連があると考えられています。マイボーム腺は皮脂腺の一種で、涙液中に脂質を供給しています。脂質は涙液層の表面の油層を形成し、涙液層の安定化に関与しており、マイボーム腺の異常はドライアイを引き起こします。
マイボーム腺は、アンドロゲンのターゲット器官であり、アンドロゲンの減少とマイボーム腺機能不全との関連が報告されています。
また、マイボーム腺には、エストロゲン受容体が存在し、多くの遺伝子発現に関係しているという報告はありますが、女性ホルモンとマイボーム腺、およびドライアイとの関係はあまりはっきりとはしていません。

ドライアイと加齢

加齢は、ドライアイの最も大きな危険因子の1つです。
ドライアイの有病率は、女性が男性の約2倍多いといわれ、特に閉経前の女性およびエストロゲン充填療法を受けている閉経後の女性はドライアイが多いという報告があります。
高齢者では、涙液分泌量の低下ともにドライアイが生じやすくなります。

更年期のドライアイの対策

  • PCやスマフォなどの使用を控え、目を休めましょう。
  • 蒸しタオルなどで目を温めましょう。
  • まばたきを意識的におこないましょう。
  • 加湿器などで部屋を加湿しましょう。
  • 冷房や暖房の送風が直接当たらないように注意しましょう。
  • PCなどの使用時になるべく目に負担とならないよう工夫しましょう。
  • 目にあったコンタクトレンズやめがねを使用しましょう。
  • 市販の目薬で潤いをあたえましょう。
  • コンタクトレンズの長時間の使用を控えましょう。

ドライアイに対する検査と治療

ドライアイの診断にあたっては、自覚症状、涙液の異常、角結膜上皮障害の全ての項目が満たされた場合にドライアイと診断されます。
ドライアイの検査としては、涙の分泌量を調べるシルマー試験、涙の安定性を調べる涙液層破壊時間検査、目の表面の状態を調べるスリットランプ検査などの他に、角膜の検査、眼底検査などがおこなわれます。
ドライアイの治療は、点眼治療、涙点プラグ、原因となる因子の除去、その他などがあります。

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