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更年期の下痢

下痢とは、便の水分が異常に増え、液状またはそれに近い状態をいい、身体に入った病原体を身体の外に出すための生体の正常な反応です。

下痢の原因

  • 腸の過剰な蠕動運動:腸の蠕動運動が過剰となり腸からの水分分泌が増える。
  • 水分量の調節機能に障害:腸の蠕動運動が異常に活発になり、腸から体内への水分吸収が不十分になり便中の水分が増加する。
  • 腸の内容物の急速な通過:腸の蠕動運動が過剰になり、腸の内容物が急速に通過するため水分の吸収が十分できない。

更年期の下痢とは

更年期では加齢に伴い卵巣の機能が低下し、閉経がおこりエストロゲンの分泌は消失し、卵巣の機能低下により自律神経が混乱をきたします。
自律神経は交感神経と副交感神経の2つからなり、この2つは正反対の働き、バランスを保ちコントロールすることで全身の機能は維持されています。
大腸の蠕動運動も自律神経によってコントロールされており、副交感神経が優位になっているときに活発に働きます。
更年期の女性は加齢に伴うホルモンの変化、ストレスにより自律神経が乱れ、交感神経が優位になると便秘となるのですが、さらに交感神経が優位な状態が続くと大腸の蠕動運動が盛んになり過ぎ下痢が起こります。交感神経が優位が持続することに対して防御反応が起こり交感神経が優位とり下痢となると考えられています。
さらに自律神経の乱れは腸内環境の悪化を引き起こし、悪玉菌が優勢となり腸内細菌のバランスが崩れてしまい下痢となります。

更年期の下痢対策

下痢症状を改善するためにはまず、食生活の改善が第一です。

  • 飲みすぎや食べすぎに注意し、刺激物は避け、消化の良いものを食べましょう。
  • 腸内環境を改善するために善玉菌を増やす食品を心がけて摂りましょう。
  • 冷たい飲み物は避け、温かいものを飲みましょう。
  • バランスのとれた食生活を心がけましょう。
  • 適度な運動をおこないましょう。
  • ストレスをためないよう心がけましょう。自分なりにストレス解消法を見つけましょう。

更年期の下痢の治療

食生活を改善しても下痢が続く場合は、下痢をともなう疾患が隠れている可能性がありますから受診しましょう。
自己判断で市販薬を長期服用したりしないようにしましょう。
原因となる疾患がない場合は、整腸剤や下痢止めなど内服薬が処方されたり、自律神経を整えるために漢方薬を処方される場合もあります。
下痢がひどい場合は、点滴治療が行われることもあります。

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