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更年期の腰痛

腰痛とは、はっきりとした定義はありませんが、腰部に存在する疼痛とされます。
腰痛の一般的な範囲としては、触知することができる肋骨の最下部と殿溝(お尻と下肢との境目の部分)の間の領域に位置する痛みと定義されます。
腰痛は、痛みの継続期間により、急性腰痛と慢性腰痛に分類されます。急性腰痛とは発症からの期間が4週間以上3ヵ月未満)、慢性腰痛とは発症からの期間が3ヶ月以上と定義されます。
さらに、腰痛は原因の明らかな腰痛と原因が明らかではない非特異的腰痛に分類されます。
日本人女性の有訴者率の中で肩こりに次いで第2位を占めています。

更年期の腰痛

更年期になると腰痛を感じるようになり、その原因としては姿勢が悪いことや肥満傾向にあるなど腰に負担をかけていることが少なくありません。
女性は更年期には、エストロゲンの減少がカルシウムの減少に繋がって、それが骨粗粗鬆症を発症する可能性があ り、これが脊椎にも影響して腰痛に繋がることが考えられます。
また、廊下により腹筋や背筋が衰えることが腰への負担が大きくなり腰痛が起こることもあります。
女性の腰痛の原因としてストレスと訴える割合も多く、更年期におけるさまざまなストレスが腰痛の誘因となっている場合もあります。
人には痛みをコントロールするドーパミンシステムというものがあるのですが、日常的にストレスを受け続けていると脳内物質のバランスが崩れ、このシステムが働かなくなり痛みを抑えられなくなるということがわかっています。
更年期の女性が腰痛を訴える場合、整形外科的な疾患ばかりでなく、子宮筋腫や卵巣嚢腫などの婦人科疾患や腎盂腎炎、腎周囲炎などの腎泌尿器系の疾患、胃潰瘍やすい臓がん、大腸がんなどの内科的疾患でも腰痛がみられるため腰痛ぐらいと安易に考えず早めに受診しましょう。

腰痛の検査と治療

腰痛があるときに行われる検査としては、X線検査、CT検査、MR検査などが行われます。
腰痛の治療法としては、薬物療法、物理・装具療法、運動療法、心理療法、神経ブロック、手術療法などがあり、腰痛症の治療の基本は保存療法です。 安静は必ずしも有効な治療法とはいえず、急性腰痛に対して痛みに対した活動性の維持はベッド上安静よりも疼痛を軽減し、機能を回復させるのに有効であるとされています。

更年期の腰痛の対策

  • 長時間の同一姿勢は避けましょう。
  • 正しい姿勢を習慣づけましょう。
  • 運動で肩のまわりの筋力をつけ、頚椎、肩関節をよく動かすよう心がけましょう。
  • ストレッチなどで血行改善をはかり、筋肉にたまった老廃物が排出させましょう。
  • 軽いジョギングやウォーキングなど、気分転換を図りストレスを軽減しましょう。
  • 不自然な姿勢や足を組む癖、バックを同じ肩にかけるなど癖を見直しましょう。
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