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更年期の不安感

更年期の女性は女性ホルモンの減少により身体的に大きな変化がおこります。
さらに更年期を迎える頃は、さまざまな社会的変化やそれにともなう心理的ストレスを経験する時期です。

更年期の不安の特徴

更年期の不安感については、この時期独特の女性の心理特性や環境的要因も大きく関係します。
更年期の不安感の内容としては、経過が見えないことによる不安や他の病気ではないかという不安があります。
更年期の症状がホルモンバランスによるものであることは理解していても経過がはっきりしないことや心と身体が変化していくうえでどこにゴールや着地点を求めればよいのかという不安や戸惑いが生じます。
「このようなわけのわからない不安感が更年期障害なの?」や「不安で落ち着かない状態が更年期障害なの?」など『不安』というだけで受診することに二の足を踏んだりすることも多いようです。また、不安感により日常生活に支障をきたしたり、体に不調を感じることもあります。

更年期の不安感が起こるメカニズム

更年期のイライラや不安感の原因は卵巣機能の完全な停止によりエストロゲンの産生・分泌が消失してしまうことにあります。
エストロゲンは、ドーパミン、セロトニン、ノルアドレナリンなどと関係が深いホルモンです。
ドーパミンは、やる気や意欲、集中力にかかわる神経伝達物質でドーパミンが不足するとやる気が起こらず、意欲が低下し、集中力も低下します。
ノルアドレナリンは、怒りのホルモンやストレスホルモンとも呼ばれ神経を興奮させる神経伝達物質で意欲・不安・恐怖と深い関係があり、不足すると無気力、無関心、意欲の低下が起こります。
セロトニンは、ドーパミン、ノルアドレナリンなどの神経伝達物質をコントロルし精神を安定させる作用があり、不安感を取り除き、気分の低下を防ぎ幸福ホルモンとも呼ばれています。
セロトニンが不足すると精神のバランスが崩れ不安感やうつなどの精神状態を引き起こすことがあります。
エストロゲンはセロトニンの分泌に関係があるとされており、エストロゲンの分泌が増えるとセロトニンの分泌も増えると考えられており、またエストロゲンはセロトニンの活性化させる働きがあると考えられています。
更年期になりエストロゲンが急激に減少するとセロトニンードーパミンーノルアドレナリンの不足が起こり、不安感が強くなったり、イライラしたりするようになってしまいます。

更年期の不安感対策

  • 大豆イソフラボンをとることで更年期症状の緩和が期待されているため豆腐や納豆、豆乳、凍り豆腐などの大豆加工品を摂取しましょう。
  • セロトニン合成のためにビタミンB6を多く含む乳製品、大豆製品、赤身の魚、牛肉や豚肉、バナナ、アーモンドなど食品を摂取することでセロトニンを増やすことができます。
  • ウォーキングやジョギング、水泳、ヨガなどで身体を動かしましょう。
  • 市販薬や漢方薬、サプリメントなど薬剤師に相談しましょう。
  • アロマはリラックス効果が高いため多く精神的な症状を緩和できるといわれています。
  • ご主人や家族に今の自分の身心に起こっている状態を話して理解してもらいましょう。
  • 精神科や心療内科、産婦人科、更年期外来などをなどを受診してみましょう。
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