更年期の冷え症
冷え症は、医学的な定義はありませんが一般的には血液循環がスムーズにおこなわれないことでからだの一部分に不快な冷えを感じることをいいます。
冷え症と冷え性の違いは明確ではありませんが、冷え症は足が冷えてなかなか寝付けない、手足が冷たい、冷房にあたると具合が悪くなるなどの自覚症状を訴えるなど症状のことを「冷え症」といいます。
冷え性は、体が冷えやすい「体質」のことを総称して「冷え性」といいます。
女性の7割に冷え症を経験し、年代的には20・30代に多くみられます。
冷え症の原因
- 自律神経のバランスの乱れ:無理はダイエット、ストレス、不規則な生活、偏った食事、運動不足、喫煙、不適な住環境など。
- 血液循環の悪化:貧血、低血圧や血管系疾患などがある。
- 筋肉量が少ない:女性は筋肉が少ないため、筋肉運動による発熱や血流量が少ない。
- 女性ホルモンの乱れ:ストレスが多かったり、更年期の女性ホルモンの分泌が乱れ、血行の悪化など。
- 皮膚感覚の乱れ:下着などで体を締めつけることにより血行が滞ります。
- 病気が原因:貧血、膠原病、甲状腺機能低下症、レイノー病、バージャー病、全身性エリテマトーデス(SLE)などで手足の冷えに似た症状があらわれます。
更年期の冷え症
冷え症は、更年期の代表的な症状です。
更年期障害の冷え症は、ホットフラッシュを伴っておこることがほとんどです。
たとえば、下半身や手足は冷たいのに、のぼせてしまったり、顔だけがほてるという症状です。
例えば、手足や下半身は冷えている状態にも関わらず、頭・顔などの上半身はほてる、上半身だけ汗をかくなどが一般的です。
更年期の冷え症は、エストロゲンの分泌量の低下に加え、自律神経のバランスの乱れによって起こります。
若いころから冷え症だった女性は、特に更年期になると冷えの症状が強くなる傾向にあります。
更年期の女性が冷え症を訴えた場合、ほかの病気になる可能性もあります。
例えば、 貧血や低血圧、心臓病や甲状腺機能低下症などが原因となって 冷え性を起こしていることがありますので一度病院で診察を受けるようにしましょう。
更年期の冷え症の影響
冷えは身体の不調だけでなく、血行が悪くなることで各臓器の代謝が悪くなり、全身の臓器の機能低下が起きて、臓器の病気をおこす引き金になる可能性があるといいます。さらに、動脈硬化などの血管の病気や婦人科疾患などを悪化さえることもあります。
また、冷え性が免疫力の低下を招くためにアレルギー性疾患などが発症することもあります。
冷え性はしかたないと考えずに症状が辛い場合は、婦人科を受診しましょう。
生活習慣、生活環境の改善の指導がおこなわれ、体質改善などの目的で漢方療法がおこなわれます。
更年期の冷え症対策
更年期における冷え症を改善する対策としては以下のようなものがあげられます。
- 適度な運動:ウォーキングや軽いジョギング、日常生活の中で歩くことを心がけましょう。
- お風呂:40℃程度の少しぬるめの湯船にゆっくりとつかりる、軽く汗をかく程度の半身浴で血行改善、代謝をアップさせましょう。
- バランスのとれた食事:偏った食事やダイエットは自律神経を乱します。三度の食事をしっかりと摂りましょう。
- 冷たいものは避けましょう:内臓を冷やすような飲み物は避け、温かい飲み物を摂るように心がけましょう。
- 良質な蛋白質を摂りましょう:筋肉量を増やすためには運動に加えて良質な蛋白質を摂るように心がけましょう。
- なかなか冷え症が改善しない場合は受診しましょう。