妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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加齢と更年期症状

加齢は、身体の器官や臓器の変化と関連しています。
加齢とともに筋肉量や骨量は減少し、脂肪は増加します。これらの変化により骨の強度や筋力の低下など高齢者の身体構造の変化や耐糖障害などの代謝における変化を生じ、身体的脆弱性、および心疾患、高血圧、骨粗鬆症や変形性関節症などを含む加齢疾患の罹患率は上昇します。

更年期の女性における加齢

更年期症状は、卵巣機能の低下に加え、心理社会的因子およびライフスタイルによってさまざまな影響を受けます。
多くの症状のうち、血管運動神経症状(ホットフラッシュ、発汗)、外陰部・膣の萎縮症状は閉経の時間的経過に伴って変化します。
血管運動神経症状は閉経の移行期に始まり閉経後1~2年でピークを迎えます。
膣の乾燥は閉経前から閉経後にかけえ徐々に増加傾向がみられ、閉経後10年でピークとなります。
更年期以降の女性における卵巣機能とエストロゲン欠落の変化には時間的な関連があります。
エストロゲンの低下と欠乏に伴い、自律神経失調症状であるホットフラッシュ、発汗が早期に出現し、その後に、倦怠感、うつ、不眠などの精神症状が出現します。
一方、エストロゲン欠落に伴って起こるエストロゲン標的臓器の機能変化としては、泌尿・生殖器の萎縮、骨量の減少、脂質異常、動脈硬化は徐々に進行します。
このような病気は閉経前後より発症しているものの、多くは閉経後しばらくして自覚・診断され、不可逆的変化をきたすもので老年期障害ともよばれます。

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