更年期にみられる諸症状

更年期にみられる症状は、大きく分けると自律神経失調症状、精神的症状、その他の3種類に分類されます。
発症に原因としては、女性ホルモンの低下に伴う内分泌要因と社会・心理的要因などがあり、これらが複雑に関与しています。

更年期の自律神経失調症状

更年期にみられる自律神経失調症状には以下のような症状があります。

• 血管運動神経症状：のぼせ、ほてり、発汗、寒気、冷え、動悸など。
• 胸部症状：胸痛、胸苦しさ、息切れなど。
• 全身的症状：疲労感、頭痛、肩こり、めまいなど。

更年期の精神的症状

更年期にみられる精神的症状には以下のような症状があります。

• 情緒不安定、イライラ、怒りっぽいなど。
• 抑うつ気分、涙もろくなる、意欲低下など。
• 不安感など。

更年期のその他の症状

更年期にみられるその他の症状には以下のような症状があります。

• 運動器症状：腰痛、背筋痛、関節・筋肉痛、手のこわばり、むくみ、しびれなど。
• 消化器症状：吐き気、食欲不振、腹痛、便秘、下痢、腹部膨満感など。
• 皮膚・粘膜症状：皮膚粘膜の乾燥感、湿疹、発汗、ドライマウス、かゆみ、蟻走感（蟻がはっているような感じ）など。
• 泌尿・生殖器症状：排尿障害、頻尿、残尿感、性交痛、外陰部違和感、外陰部搔痒感など。