エストロゲンの加齢に伴う変化
エストロゲンとは、女性ホルモンの一つで卵胞ホルモンとも呼ばれます。
主に、卵胞や黄体から分泌され、子宮の発育や子宮内膜の増殖、乳腺の発達など、女性らしい体つきを促進するホルモンです。
エストロゲンのはたらき
エストロゲンには、エストロン(E1)、エストラジオール(E2)、エストリオール(E3)が存在し、女性生殖器への作用だけでなく、身体の健康維持に重要な役割を果たしています。
- 子宮内膜の増殖肥厚、頚管粘液の分泌亢進
- 総コレステロール値(TC)は低下
- 骨吸収が抑制され、骨量の保持
- 血管拡張作用、抗動脈硬化作用
- コラーゲンの産生を促進させ肌の皮膚保護作用
- 骨吸収が抑制され、骨量の保持
更年期のエストロゲンの変化
エストロゲンの分泌量は、18~40歳ぐらいの間が最も多く、40歳ごろから減り始め、閉経の前後で急激に減少し様々な影響が出てきます。
- 総コレステロール値(TC)が上昇し、高脂血症や動脈硬化などの疾患の頻度が高くなります。
- 骨吸収が亢進し、骨形成を上回るようになり骨粗鬆症ときたします。
- 動脈硬化や心筋梗塞などの虚血性心疾患の頻度が高くなります。
- しわが増えたり、ハリがなくなったりします。
- 膣の萎縮、自浄作用が低下します。
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