妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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子宮の加齢に伴う変化

子宮は子宮内膜に着床した受精卵を発育させ、胎児を成長、発育させる器官です。

子宮の構造とはたらき

子宮は膀胱と直腸の間に位置する西洋梨状の器官で、長さ7~8㎝、幅約4㎝、厚さ約3㎝、重さ40~60gでの大きさで、多くは子宮は膣に対して約90度前方に傾き、子宮自体も約10度前方に前屈した前傾前屈の体勢です。
子宮は、上部から子宮底部、子宮体部、子宮頚部の3つに分けられ、粘膜(内膜)、筋層、外膜の3層からなります。
粘膜は内膜ともよばれホルモンの作用を受けて周期的に大きく変化します。
また、子宮頚管の内膜は頚管粘液ともよばれる粘液を分泌します。
頚管粘液の性状および量は、卵巣から分泌されるホルモンによって変化します。

子宮の加齢にともなう変化

加齢により子宮も老化していきます。
更年期を迎える頃、加齢にともなってエストロゲンは減少し、子宮は萎縮性変化が現れ始めます。
子宮の筋層筋線維の萎縮・変性により子宮は収縮し始め、50歳代頃には成人女性の重量の30~50%となります。
子宮内膜も萎縮し薄くなり、分泌物も低下します。
子宮を支えている靭帯や組織も老化のためゆるんでしまい、子宮をしかりと支えることができなくなり、子宮下垂や子宮脱を起こすことがあります。
子宮の自浄作用も低下するため、大腸菌などの細菌による膣炎を発症し、それが子宮まで広がることがあります。

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