閉経とは

更年期とは女性が性成熟期の終わりに達し、卵巣活動が低下し、ついには月経が永久に停止してしまいます。

閉経の定義

WHO（国連世界保健機関）は閉経を「卵巣における卵胞の消失による永久的な月経の停止」と定義しています。
日本において一般的に無月経のうち1年以内では月経が再開することがありますが、1年以上無月経続く場合は月経の再開は稀であるため、45歳以上の女性で１年間以上月経を認めなければ閉経とみなされます。

閉経の判断

通常、閉経の判定は12ヶ月以上の無月経を確認するか、黄体ホルモンを投与しても消退出血を認めないことによるとされます。

閉経の時期

日本人の平均閉経年齢は、49.5±3.5歳、中央値でみると50.54歳とされますが、閉経の年齢には個人差があります。
日本産科婦人科学会の日本人女性の閉経に関する報告で以下のようなものがあげられています。

平均閉経年齢：49.47歳
50％閉経年齢：50.54歳
10％閉経年齢：45.34歳
90％閉経年齢：56.34歳

※ただし、閉経の年齢は個人差だけではなく、人種、地域の差、食生活の違いなどさまざまな因子によって異なります。

更年期の年齢

更年期の年齢は、一般的に閉経の前後数年間をいい、日本の女性の平均閉経年齢は50.5歳となっていますので50歳前後の数年間をさすといえます。
しかし、閉経の年齢は個人差が大きく、30歳代の後半に閉経となる女性もいれば、55歳を過ぎても閉経を迎えない女性もいますので更年期の年齢は個人差があるといえます。

無月経

無月経とは、日本産婦人科学会のによると「月経がない状態をいう」としています。
更年期におきる月経の停止である閉経は、若い女性にみられる月経不順による無月経とは異なります。さらに無月経と早期閉経とは異なります。
無月経には、以下のように分類されます。

生理的無月経：初経以前、閉経以後ならびに妊娠、産褥、授乳期における無月経。
病的無月経：性成熟期における月経の異常な停止。
原発性無月経：満18歳になっても初経が起こらないもの。
続発性無月経：これまであった月経が3カ月以上停止したものいい、ただし、生理的無月経の場合はこの期間にとらわれない。