更年期の女性とは

更年期の女性は、身体的変化、社会的変化、心理的変化が複雑に影響しあっています。

更年期における女性の状況

更年期の女性は、女性ホルモンの激減により身体的に大きな変化を経験します。
さらに、この時期の女性はライフイベントにおいてもさまざまな変化やそれにともなうストレスを経験します。
閉経などの身体的変化は、女性としての役割や女性としての自信を失い自尊感情低下のケースも多く、社会的には子供の自立により取り残された疎外感や孤独感に悩まされる「空の巣症候群」も報告されます。しかし、これらは更年期の女性全てにあらわれるものではなく個人差が大きいともいえます。

更年期女性の一般活動性の衰退と喪失

更年期には、月経の停止、乳房の萎縮など女性らしさの喪失、体力の衰えなどの身体的変化に直面し、老化に対する不安が増大します。

更年期女性の家族状況の変化

更年期という時期は、子どもの自立、夫の退職、孫の誕生、両親の介護などの変化に直面し、経済的にもへんかがみられます。
このような生活の変化がストレスとなりえます。

更年期女性の人間関係の喪失

更年期になると知人や近親者の不幸、あるいは夫の病気や死別などが起こりうる時期でもあります。さらに子どもの自立なども重なる年齢でもあります。
これら複数の喪失体験が強い強いストレスとなりえます。