ひとり親家庭に対する支援

両親の離別・死別などによりどちらか一方の親が不在で子どもがいる家庭を、行政上「ひとり親家庭」といいます。
一般的に母親がいない家庭を「父子家庭」といい、その父親をシングルファザー、父親がいない家庭を「母子家庭」といい、その母親をシングルマザーといいます。
厚生労働省「全国ひとり親世帯等調査」によると、平成28（2016）年は，ひとり親家庭数141.9万世帯のうち，母子世帯数は123.2万世帯，父子世帯数は18.7万世帯でした。
また、1世帯当たり平均所得金額について「児童のいる世帯」の総所得が707.8万円であるのに対して「母子世帯」は270.3万円に留まっていいました。

ひとり親家庭に向けた自立支援制度

ひとり親家庭に向けた自立支援制度は、「子育て・生活支援」「就業支援」「養育費確保支援」「経済的支援」の4本柱によって施策を推進しています。

ひとり親家庭の子育て・生活支援

• 母子・父子自立支援員による相談支援
• ヘルパー派遣、保育所等の優先入所
• 子どもの生活・学習支援事業等による子どもへの支援
• 母子生活支援施設の機能拡充

ひとり親家庭の就業支援

• 母子・父子自立支援プログラムの策定やハローワーク等との連携による就業支援の推進
• 母子家庭等就業・自立支援センター事業の推進
• 能力開発等のための給付金の支給

ひとり親家庭の養育費確保支援

• 養育費相談支援センター事業の推進
• 母子家庭等就業・自立支援センター等における養育費相談の推進
• 子どもの生活・学習支援事業等による子どもへの支援
• 母子生活支援施設の機能拡充

ひとり親家庭の経済的支援

• 児童扶養手当の支給
• 母子父子寡婦福祉資金の貸付

※就職のための技能習得や児童の修学など12種類の福祉資金を貸付